【常識外2】年齢別トップは20代、購入層はキレイな右肩下がり
日本自動車工業会の2019年度調査では、国内でバイクを新車で購入した人の平均年齢は54.7歳となっている。これは年々上昇しており、前年よりも2歳上昇している。二輪マーケットは”おじさん”が支えているというのが常識で、各メーカーも国内では中高年をターゲットに戦略を立てている。一方同時進行で将来を見込んで若者層の取り込みも進めるが、なかなか実を結ばないのが実情だ。
ところがレブル250は、20代の間で最も売れている。次いで30代、40代、50代と続き、60代と10代はほぼ同じ比率という年齢構成だ。こんなにキレイな右肩下がりの年齢構成は普通見られない。ここでもレブル250は常識外の存在となった。
「20代を中心にした年齢構成になっていまして、若い方にどんどん入ってきていただいている状態です。傾向としては、初めてバイクに乗るお客様にレブル250を選んでいただいているということが実際起こっていますね」(和泉氏)というように、若いライダーのバイクデビューに選ばれている様子が分かる。
【常識外3】女性比率が桁外れに高く、男性よりも平均年齢も若い
バイクは男性の乗り物というイメージが強い。日本自動車工業会の2019年度調査では、大型オンロードバイク購入者の女性比率は1%。400ccクラスで4%、250ccクラスで7%というのが最新の動向だ。和泉氏も「ホンダのモデルでも女性比率は10%を超えることはほぼないです。だいたい5~6%あたりが平均でスーパースポーツ系では1%程度ということもあります」と語る。
ところがレブル250の場合は、女性ユーザーが多い250ccクラスにおいても考えられない程の女性比率を記録している。また、平均年齢も男性より若いという。
「レブル250のお客様は、かなり女性比率が高いです。恐らくどのモデルよりも高いのではないか、というくらい高いです。女性でも安心して乗れる優れた足着き性や軽さ、取り回し性の良さなどがポイントで、多くの女性の方にも乗っていただいている状況です」(和泉氏)
他にもレブル250は、2020年モデルでアシストスリッパークラッチを採用し、クラッチレバーが大幅に軽くなっている。また、スピードメーターにはギアポジションを表示できるようになり、ビギナーの使い勝手に配慮した仕様も購入を後押しするきっかけになっているという。
【常識外4】認知拡大メディアはSNS、リアルな言葉を信じて買う
SNSを利用したアンバサダーマーケティングが隆盛となっている現在ではすでに常識外とは言えないが、バイク販売においてSNSのメディア力はまだ活用され切ってはいないだろう。バイクの新車販売ではWEBメディアや雑誌が主な情報発信手段。しかし、レブル250において認知拡大の効果を発揮しているのは、SNSの一つであるツイッターなのだ。
ツイッターで他の利用者から直接レブル250を勧められることが購入動機になっており、個人の口コミによる認知拡大となっていることが時間の経過とともに台数を増やしている理由だろう。また、ツイッターの現象は自然発生的なものなので発信は利用者の本音。そのリアルな言葉が若者に響いている。
「レブル250がなぜ若い人に売れているのかというと、一番大きな要因はSNSの力だと思います。初めてバイクを買おうとしている方が”オススメのバイク何ですか?”と聞いたりしています。その時”レブルってどう? 足着き性もいいよ”と紹介してくれる例が実際多く見受けられます。細かく指摘されていますし、結構具体的なことも書いて下さったりしますね。
ホンダとしてはSNS展開をレブル250だけ特に強化したということはないので、実際はお客様、ユーザー様で認知拡大を図っていただいた形になります。そして、少しずつ販売台数が増えていった中で、2020年1月にモデルチェンジしたことがきっかけでさらにSNSで拡散されて、それを知った方が購入されているケースも多いと推測しています」(和泉氏)
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