ファミリアバンもトヨタに鞍替え! 物流支えるADの今後は?
従って今後もワゴンスタイルのバンは必要とされるが、問題は販売規模だ。プロボックスは今ではトヨタの全店(4600店舗/日産やホンダの2倍以上)が扱い、前述の通りマツダにはファミリアバンの名称で供給されている。
以前のファミリアバンは、日産が供給するAD/ADエキスパートの姉妹車だったが、2017年にマツダとトヨタが業務資本提携を結ぶとプロボックスのOEM車に切り替わった。
現行ADは生産を終えた乗用車のウイングロードと同じボディを使うから、開発費用などの収支を合わせやすいが、次期型は難しい。
今はワゴン市場が縮小したからウイングロードの後継は開発されない。ADを単独で開発するのは、販売規模を考えると困難だ。現行型を可能な限り存続させ、日産ではワゴンスタイルのバンはADと共に終了するかも知れない。
その一方で、ノートをベースにした3列シート車が登場する可能性が指摘されている。シエンタやフリードのようなコンパクトな3列シート車だ。全高の数値、床面形状にもよるが、これをアレンジしてADの後継にすることも考えられる。
ウイングロードをベースにADを開発したのと同じ手法だ。安全な物流を支えるためにも、ADやプロボックスは、今後も継続してほしい。
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