かつて天下を奪ったが今は…それでも薦めたい便利で流麗ステーションワゴン特筆15選

■現行世代の国産車では1台しか該当しないが

 まず現行世代の国産ステーションワゴンのなかからスタイリッシュなものを挙げるとしたら、「その筆頭はマツダ6ワゴンである!」ということでほぼ異論はないはずだ。

マツダ MAZDA6 ワゴン…ステーションワゴンのイケメン選手権を開催するとしたら間違いなく日本代表に選ばれ、世界の競合とも互角の戦いができる一台。2.2Lディーゼルエンジン、SKYACTIV-Dの極太トルクも魅力(新車価格:289.3万~431.75万円/中古車相場:240万~360万円)
マツダ MAZDA6 ワゴン…ステーションワゴンのイケメン選手権を開催するとしたら間違いなく日本代表に選ばれ、世界の競合とも互角の戦いができる一台。2.2Lディーゼルエンジン、SKYACTIV-Dの極太トルクも魅力(新車価格:289.3万~431.75万円/中古車相場:240万~360万円)

 そして、マツダ6ワゴンに続くスタイリッシュな現行国産ワゴンといえば……存在しないので、この話は以上とする。さようなら!

 ……というわけにもいかないため、話を続けよう。

 1990年代に巻き起こったステーションワゴンブームが終焉して以来、国産ワゴンは受難の時代というか「ほとんどない」という時代が続いているわけだが、何も世の中全体からステーションワゴンが消滅してしまったわけではない。

 国産新車がないならば「国産中古車を探す」という手はあるし、また、欧州車には今なお多種多様なステーションワゴンが存在しているので、そのスタイリッシュな新車を探す、もしくは「欧州新車は高くてちょっと……」というのであれば、その中古車を探せばいいだけのことである。

 そういった観点でいくと、鉄板であるマツダ6新車のほかに、それとほぼ変わらないデザインとなるマツダ アテンザワゴンの中古車、BMW3シリーズツーリングの新車……は高いので、顔つき等はあんまり変わらない先代3シリーズツーリングの中古車など、スタイリッシュ系ステーションワゴンの選択肢はまあまあ豊富であることがわかる。

BMW 3シリーズ TOURING(先代)…総合力は当然ながら現行型が上だが、先代の3シリーズツーリングでも走行性能と積載力、ステイタス性はいまだ充分以上のものがある。狙い目中古車の相場は約150万円前後だ(中古車相場:90万~410万円)
BMW 3シリーズ TOURING(先代)…総合力は当然ながら現行型が上だが、先代の3シリーズツーリングでも走行性能と積載力、ステイタス性はいまだ充分以上のものがある。狙い目中古車の相場は約150万円前後だ(中古車相場:90万~410万円)
BMW 3シリーズ TOURING(現行型)…お金に余裕があるならイチオシ。M340i xDrive ツーリングは1000万円オーバーだが、318iツーリングなら530万円で、値引きも(たぶん)そこそこある。中古車の流通量はまだ少なめだ(新車価格:530万~1025万円/中古車相場:440万~570万円)
BMW 3シリーズ TOURING(現行型)…お金に余裕があるならイチオシ。M340i xDrive ツーリングは1000万円オーバーだが、318iツーリングなら530万円で、値引きも(たぶん)そこそこある。中古車の流通量はまだ少なめだ(新車価格:530万~1025万円/中古車相場:440万~570万円)

 メルセデスベンツCクラス ステーションワゴンも、2018年のビッグマイナーチェンジ後の新車を買うに越したことはないのは事実だが、マイチェン前の現行前期型中古車でも普通に乗るぶんには充分であり、人気車だけあってお買い得な物件は市場にゴロゴロ転がっている。

メルセデスベンツ Cクラス STATIONWAGON(現行型前期)…Cクラスワゴン現行型を狙うならビッグマイチェン前の中古車でもある意味充分。200万円ちょいで、レーダーセーフティパッケージ付き低走行物件が探せる(中古車相場:150万~400万円)
メルセデスベンツ Cクラス STATIONWAGON(現行型前期)…Cクラスワゴン現行型を狙うならビッグマイチェン前の中古車でもある意味充分。200万円ちょいで、レーダーセーフティパッケージ付き低走行物件が探せる(中古車相場:150万~400万円)
メルセデスベンツCクラス STATIONWAGON(現行型)…大幅に進化した現行型後期のCクラスワゴンはもちろんいいクルマだが、本国で次期型がすでに発表されている今、タイミングは微妙。値引きが大きいなら買いだが(新車価格:514万~668万円/中古車相場:320万~580万円)
メルセデスベンツCクラス STATIONWAGON(現行型)…大幅に進化した現行型後期のCクラスワゴンはもちろんいいクルマだが、本国で次期型がすでに発表されている今、タイミングは微妙。値引きが大きいなら買いだが(新車価格:514万~668万円/中古車相場:320万~580万円)

「中古車」というものに不安を感じる人もいるかもしれないが、近頃の中古車は(ツボを押さえて探せば)かなりいい感じである場合も多い。

 中古車を毛嫌いするのは平成までの古くさい常識であり、令和の今は、SDGsの観点から中古車にも注目するのが正しい。

「ツボの押さえ方」については「番外コラム」をご覧いただきたい!

アウディ A4 AVANT(先代後期)…ワゴン界のおしゃれ番長アウディA4アバントは、先代でもまだまだスタイリッシュ。ただし前期型はもはや古くさいので、買うなら2012年4月以降の後期型を(中古車相場:90万~240万円)
アウディ A4 AVANT(先代後期)…ワゴン界のおしゃれ番長アウディA4アバントは、先代でもまだまだスタイリッシュ。ただし前期型はもはや古くさいので、買うなら2012年4月以降の後期型を(中古車相場:90万~240万円)
アウディ A4 AVANT(現行型)…お金に余裕があれば、マイルドハイブリッドを採用したうえで外観も小変更した現行型新車が当然ステキ。だが200万円前後の現行前期型中古車でも充分スタイリッシュだ(新車価格:567万~614万円/中古車相場:180万~550万円)
アウディ A4 AVANT(現行型)…お金に余裕があれば、マイルドハイブリッドを採用したうえで外観も小変更した現行型新車が当然ステキ。だが200万円前後の現行前期型中古車でも充分スタイリッシュだ(新車価格:567万~614万円/中古車相場:180万~550万円)

次ページは : ■大穴・アメリカンワゴンにも注目してみたい!

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