■現行世代の国産車では1台しか該当しないが
まず現行世代の国産ステーションワゴンのなかからスタイリッシュなものを挙げるとしたら、「その筆頭はマツダ6ワゴンである!」ということでほぼ異論はないはずだ。
そして、マツダ6ワゴンに続くスタイリッシュな現行国産ワゴンといえば……存在しないので、この話は以上とする。さようなら!
……というわけにもいかないため、話を続けよう。
1990年代に巻き起こったステーションワゴンブームが終焉して以来、国産ワゴンは受難の時代というか「ほとんどない」という時代が続いているわけだが、何も世の中全体からステーションワゴンが消滅してしまったわけではない。
国産新車がないならば「国産中古車を探す」という手はあるし、また、欧州車には今なお多種多様なステーションワゴンが存在しているので、そのスタイリッシュな新車を探す、もしくは「欧州新車は高くてちょっと……」というのであれば、その中古車を探せばいいだけのことである。
そういった観点でいくと、鉄板であるマツダ6新車のほかに、それとほぼ変わらないデザインとなるマツダ アテンザワゴンの中古車、BMW3シリーズツーリングの新車……は高いので、顔つき等はあんまり変わらない先代3シリーズツーリングの中古車など、スタイリッシュ系ステーションワゴンの選択肢はまあまあ豊富であることがわかる。
メルセデスベンツCクラス ステーションワゴンも、2018年のビッグマイナーチェンジ後の新車を買うに越したことはないのは事実だが、マイチェン前の現行前期型中古車でも普通に乗るぶんには充分であり、人気車だけあってお買い得な物件は市場にゴロゴロ転がっている。
「中古車」というものに不安を感じる人もいるかもしれないが、近頃の中古車は(ツボを押さえて探せば)かなりいい感じである場合も多い。
中古車を毛嫌いするのは平成までの古くさい常識であり、令和の今は、SDGsの観点から中古車にも注目するのが正しい。
「ツボの押さえ方」については「番外コラム」をご覧いただきたい!
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