■なぜ上位に来ない? 日本車 足りない部分はここにある
このクラスでは見栄えや性能も問われるようになる。しかも価格の高いプレミアムブランド勢も入ってくるから大変だ。日本勢は機能性やコスパでは優位でも、そこから先で引け目を感じる面がいくつかある。
そのひとつが「圧倒的な個性」だ。日本勢が負けているというよりも、海外勢には個性の表現が巧いなと感心させられる例がいくつもある。
それはディフェンダーのように顕著な例に限る話ではなく、常識的な普通のクルマでもだ。日本勢も頑張っているのはわかるが、海外勢ほどやりきれていない例が多い。
さらには「圧倒的な性能」だ。このクラスになると、海外勢はハイパフォーマンス系が存在感を発揮しているのに対し、日本勢はちょっと寂しい。
日本勢もハイブリッドをはじめハイテクで先をいくのは素晴らしいことだが、ハイパフォーマンス系もあったほうがプレゼンスがもっと上がるはずだ。
加えて「圧倒的なブランドイメージ」もそうだ。例えばボルボ=安全、プジョー=猫足や個性、VW=信頼性など、海外勢にはブランドの名前を聞いただけでイメージできる超得意分野がある例が多い。
日本勢でもトヨタ=ハイブリッドがあるが、それ以外はまだ“確立”されていないような気がする。
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