短期的な乗り換えを考えるなら、モデルチェンジサイクルをチェック
モデルチェンジもリセールバリューを下げる要素となることから、モデルチェンジサイクルの長いクルマをモデルチェンジ直後に購入するのがベストだ。
もちろん前述のとおり、リセールバリューは走行距離など、さまざまな要素で差がつくものの、一般的にはマイナーチェンジで40万円前後、フルモデルチェンジで80万円前後は下がると言われている。
ただし、フルモデルチェンジ4年、マイナーチェンジ2年というのは今は昔の話。近年では、6~8年ほどに伸びてきている。そのため、3~4年と短期的に買い替えるつもりの人はモデルチェンジサイクルの長いクルマを選べば、買い替え時でもモデル末期ではない現行車として売ることができる。
現在においての一押しはランドクルーザー。つい先日フルモデルチェンジを行ったが、前回のフルモデルチェンジは2007年9月なので、今回もかなり長期間に渡り現行車として活躍してくれる可能性大だ。また、ランドクルーザーは値落ち率が少ないクルマの代表格ということも安心材料のひとつ。
もうひとつは、2021年4月にフルモデルチェンジを行ったばかりのヴェゼル。前回のフルモデルチェンジが2013年12月だったことを鑑みると、こちらもランクル同様、今のモデルが長期間に渡り現行車であり続けることが予想される。新型も好調な売れ行きをみせていることも心強い要素!
他に、2022年以降にフルモデルチェンジが噂されるハイエースワゴン(前回フルモデルチェンジ2004年8月)、エルグランド(前回フルモデルチェンジ2010年8月)あたりも今後の狙い目と言える。
今なら、人気のミニバンやSUVがお薦め
現在リセールバリューが高止まりしているのはミニバンやSUVで、モデルチェンジをしても下落しにくくなっている。前述のランドクルーザー、ヴェセルの他にライズやCX-5、RAV4、ヤリスクロス、カローラクロスなどなど。登場から間もないが、ヤリスクロス、カローラクロスなども、現状を考えるとリセールバリューが急激に下がる可能性は低いと考えられる。ミニバンやSUV人気は長きに渡りつづていいることから、
いっぽう、近年、人気低迷が続いているスポーツカーは、それに比例してリセールバリューも低い傾向にある。
また、現状ではプリウスやアクアのような人気のハイブリッドカーのリセールバリューは比較的安定している。いっぽうのEVは、電池の経年劣化の懸念があることからハイブリッドカーと比較するとリセールバリューは低めだ。
エコカーの技術は日進月歩のため、ハイブリッドカーにしてもEVにしても、ガソリン車よりもモデルチェンジの影響は受けやすいことは否めない。
廉価グレードよりは上級グレードを
上級グレードは廉価グレードよりも査定額が高めなのが一般的だ。特に、標準グレードと上級グレードの装備に大きな差があるクルマは上級グレードのほうが圧倒的に有利。
ただし、中古車市場ではエコなクルマの需要が高まっている傾向があり、大排気量の上級グレードは敬遠されることもある。
また、新車時のみ装備可能というメーカーオプションは高額査定につながる。そのため、購入時はメーカーオプションの内容はしっかり調べて取捨選択するようにしたい。
ちなみに、特別仕様車や限定車は人気の高いモデルのものであれば高額査定も期待できる可能性もあるが、一般的にはそれほど査定額には響かないようだ。
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