日本の2021年上半期の輸入SUV登録台数で2位を記録したフォルクスワーゲンのコンパクトSUV、T-Rocが、本国ではひと足早くマイナーチェンジを発表した。
今回の改良では、内外装のデザイン変更に加え、インフォテイメントシステムや安全装備などの先進機能の強化も図られたようだ。さらに日本にはない個性的なモデルの紹介まで含め、改良型T-Rocの魅力をたっぷりとお届けしよう。
文/大音 安弘、写真/フォルクスワーゲン
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■機能のアップデートをしっかり図った改良型T-Roc
フォルクスワーゲンは、2021年11月21日、ドイツにてコンパクトSUV、T-Roc(ティーロック)改良型モデルのワールドプレミアを実施した。欧州での新仕様の発売は、22年春としている。
T-Rocは、17年にデビューしたVWのコンパクトSUVだ。日本には、2020年より導入を開始し、T-Cross(ティークロス)とTiguan(ティグアン)の間に位置するSUVの次男坊として活躍している。欧州では、デビューから4年が経過したことから、今回のフェイスリフトを含めた改良が実施された。
■より精悍でスポーティなスタイルに
フロントマスクは、グリルやバンパーデザインを変更することで、精悍で力強いマスクへと進化。軽快さやカジュアルさなどの従来型T-Rocの魅力を受け継ぎつつ、改良アイテムを厳選し、デザインを変更することでみごとなイメチェンを図っている。
新装備となるフルLEDヘッドライトには、デイタイムランニングライトとターンシグナルを内蔵。新たに、細やかな調光を可能としたLEDマトリックスライト「IQライト」を採用したのもトピックのひとつ。また、新世代VWたちとの共通性を感じさせる水平基調のライトによるアクセントも取り入れられた。
その個性的なキャラクターを印象付けることにもひと役買ったボディカラーには、多くの新色を採用。特徴的だった2トーンカラーオプションもしっかりと継承され、ドレスアップとなるルーフカラーもブラックとホワイトに加え、グレーを採用した。
また、ルーフラインを強調するメッキモールは廃止されているが、逆にフォルムに一体化が生まれ、より上品になったようだ。
リアスタイルでは、テールランプとバンパーデザインを変更。機能面では、テールランプとブレーキランプを使い分けることで、後続車に明確な警告を与えられるように配慮されている。
リアバンパーも仕様によるデザインの差別化が明確化され、標準車ではアンダーガード風デザインを強調してSUVらしさを、Rラインではリアスカートを強調したスポーティなルックスに仕上げられている。
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