■スーパーパトカー4台のそれぞれのお値段は?
こんなすごいパトカーたち、やはり気になるのはそのお値段だ。
NSXはベース車が約920万円だが、パトカーへの架装費用が約400万円程度という話だ。つまり総額約1300万円ということになる。また、フェアレディZはベース車が約440万円となっているが、そこへ架装費用が追加されると約840万円ということだ(いずれも隊員談)。
GT-Rはベース車が約1100万円のピュアエディションとなっているが、パトカーへの架装費用を合わせると約1870万円という。この金額は寄贈式取材時に判明した。
LC500はベース車の約1300万円に架装費用を合わせると約1740万円(こちらも寄贈式の取材時に判明)となっている。この4台を合わせると総額は余裕で5000万円超、もう少しで6000万円にも届こうかという、超豪華パトカー軍団なのである。
■スーパーパトカー 肝心の使い勝手は?
日ごろからクラウンなどの標準的なパトカーを扱っている隊員にとって、これらのパトカーに乗務する際はかなりの注意が必要だという。どの車種もクラウンに比べると車高が低い上、NSXは極端に低く、さらにMT車なのも手伝って初めて乗車する隊員は慣熟のために専用の訓練を行っているという。他方の3台はAT車なのでシフト操作は問題ないが、やはりNSX同様の訓練を実施しているそうだ。
直進安定性やカーブなど、どのような場面でも運転しやすいのがLC500で、違反車両にブレなくすぐに追いつけるとか。初めて乗車する際は、車両感覚を掴むのが難しかったそう。
なお、パトロールのドライブでもっとも頼もしいのはGT-Rなのだそうである。
どの車両も2シーターなので、取り締まりの際は、違反者を助手席に乗せて違反処理を行っていたそうだが、近年ではコロナ禍の影響もあり、基本的にはパトカーに乗せずに違反処理を行っているそうだ。「どの車両も末永く大事に使っていきたい」という声を聞くことができた。
■どこで出会える? 栃木のスーパーパトカー軍団
これらのスーパーパトカーだが、栃木県内を走行していてもよほど運が良くないと出会えない。ただ、これらのパトカーを用いた行事が不定期で開催されている。近年登場した行事を参考までに紹介しよう。
・栃木県警察年頭視閲式
・春の交通安全運動各種行事
・GWのりものイベント
・秋の交通安全運動各種行事
・スーパーGTパレードラップ
・年末における出動式など
このように季節ごとの行事やイベントで登場することが多いが、4台まとめて勢ぞろいするのはなかなかないので県警のツイッターなどを小まめにチェックされたい。
いずれのイベントもコロナ禍で中止や規模縮小となっているが、2021年の年末に開催された出動式には白バイなどを含めて約50台が参加するということもあり、全国からパトカーファンが集まって大変な盛況となった。加えて、地元県民の方々も老若男女問わず集まり、大変な人気ぶりであることがわかった。
交通安全の啓発に絶大な威力を誇る栃木県警のスーパーパトカー軍団。子どもたちからは、「将来おまわりさんになってこれらでパトロールしたい」というほほえましい声が会場から聞かれた。
ドライバーの皆さんはスーパーパトカーのお世話になることのないようにこれからも安全運転で!
【画像ギャラリー】総額5000万円オーバー、栃木県警のスーパーパトカーたちを一気チェック!(10枚)画像ギャラリーもっとパトカーについて知りたい方は『平成~令和新時代 パトカー30年史』もご覧ください。『平成~令和新時代 パトカー30年史』はこちら
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