■ペットの扱いは? シートベルトはしなくていい?
ゴールデンレトリバーなど大型犬は子供と同じくらい大きいので、乗車定員に含まれそうだが、法律上は犬猫などの動物は、物と見なされる。引っ越しなどで荷物を積んでも違反とならないと同じ解釈。
旅行などに連れていくペットを車内でどう扱うかは、飼い主としては難しい問題。ボディサイズにも関係するが、安全面を考えれば、ラゲッジルームにケージに入れて乗せるか、ネットで仕切るかというのが基本であり、後席を分離して使うか、ペットが車内で動くのをシートベルトでどうにか制限するのが正道だろう。
窓から首を出している大型犬の姿を見ると飼い主としてはペットに対して心情として“甘く”なってしまうのはわからなくはない。
とはいえ、あくまでドライバーの安全に運転できる状態を確保することを第一義として考えてもらいたい。当然ながら、ドライバーがペットを膝の上に乗せて運転する行為などは、道路交通法の安全運転義務違反として処罰の対象となるのでご注意を。
※参考
【道路交通法】第4章 運転者及び使用者の義務 第1節 運転者の義務
(安全運転の義務)第70条 車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。違反点数2点 罰金9000円
■自衛隊のトラックは人を乗せてもOKなのか?
自衛隊が採用する制式車両で人員が横座りして乗車しているのを見かける「73式大型トラック」。いすゞ自動車製の標準積載量が3 1/2トンの隊内の通称は「さんとんはん」。乗員数は22名とのこと。
定義的にはヒトも荷物を乗せられる乗貨兼用車両ということになるが、自衛隊の制式車両の保安基準は「自衛隊法」で定められているので、多人数が“荷台”に乗っていたとしても道交法違反にはならないようだ。
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