都内の首都高では新大橋カーブ、西新宿JCTで発生
二輪死亡事が発生した箇所は「主にカーブ区間」(首都高速道路)だという。さらに次の回答が得られた。
「その他の死亡に至らない事故は全線に渡り点在しておりますが、過去データから、比較的に以下の条件で二輪車事故が発生しております。
・急カーブ区間(側壁への衝突)
・JCT分合流部(四輪車との接触)
・トンネル区間の直線部(横転事故)」
なお首都高速では、二輪事故を含めた過去3か年分の事故多発地点と重大事故発生地点(死亡+重症事故)の整理をしており、6月中を目途にHPで公表する予定という。
実際にバイクで走行、確かに回り込んだコーナーではある
都内の首都高で死亡事故が発生した二地点と、過去に事故が起きた箇所を実際にバイクで走ってみた。埼玉方面から中央環状線内回りを起点に、小菅→新大橋カーブ→箱崎→三宅坂JCT→西新宿JCTと、都内をグルリと回ってみる。
まずは事故時発生地点マップにあった小菅JCT周辺。小菅カーブの手前には「減速 カーブ」、バイクの絵が描かれた「危険!! ジグザグ走行」の標識がある。左カーブはさほどきつくなく、すぐ直線区間に移るが、フェンスで先が見えない。また、直後に小菅JCTの分岐があり、事故が発生する可能性はありそうだ。
さらに小菅JCTを越えて6号向島線に入ると、またもブラインドの右カーブ。むしろ、こちらの方が曲がっている区間が長く、ダラダラバンクする必要がある。
先が見えず、バンク時間が長い新大橋カーブ
次は、前年度に死亡事故が起きた新大橋カーブ。曲率は不明だが、先が見えにくくやや回り込んだコーナーが200m程度続く。時速60kmで10秒程度は車体をバンクさせていた。オーバースピードならアウト側にふくらんで側壁に接触したり、前方の渋滞などに気付いてブレーキをミスするなどの可能性があるだろう。
なお首都高は高速道路ではないため上限100km/hではなく、都内では上限50~60km/hの区間が多い。
箱崎~江戸橋JCT間も大きなコーナーがある。事故が発生したのは下り線のようだが、慎重に走りたい。
そして千鳥が淵を左手に見ながら千代田トンネルへ。三宅坂JCTを越えて100mもしないうちに左コーナー、直線を挟んでまた左、右と先が見えにくいコーナーがある。ただし曲率はその先の霞ヶ関トンネルの方がきつい。合流とコーナーが連続している箇所は、やはり事故が発生しやすいのだろう。
山手トンネル内の西新宿JCTはゆるやかなカーブだったが……
C1から3号渋谷線に入り、大橋JCT~中央環状線(C2)外回りへ。らせん状の地下道で結ぶ大橋JCTは、これまでで最もキツいコーナーが約800mも続き、最も急な部分の曲線半径はR40。バイクにとって一番の難所と感じた。意外にも前年に二輪事故は発生していないようだが、難所だけにかえって用心して走るのだろうか?
C2外回りの山手トンネルに入り、前年度に都内の首都高で死亡事故が発生した2件目=西新宿JCTに向かう。首都高速によると「西新宿JCT手前本線カーブ部で施設接触の横転事故」だったという。
現場は、初台南出口の先にごくゆるやかな右カーブがあるのみ。事故は起きにくいと感じたが、何らかのアクシデントが発生したのかもしれない。ひとたび壁などに接触すればバイクはひとたまりもなく、トンネル内だけに逃げ場も少ない。
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