日産e-POWERが天下を取った理由と今後のマル秘倍増計画

■今後のe-POWER戦略はどうなる?

2019年春に登場予定の新型ジュークにはe-POWERが搭載される(ベストカー本誌がCGで製作したもの)

 では今後の日産のe-Power戦略はどうなるのだろうか? 日産は2022年までの中期経営計画で、5車種のe-POWERを投入することを明らかにしており、EVを含めた電動車両で乗用車の国内販売構成比40%達成を目指すとしている。

 ベストカー本誌では、今後登場するe-POWER搭載車を予想している。具体的な予想は下記の通り。

●2019年春登場予定/新型ジューク(発電用 1.2Lエンジン+モーター、120ps/28.0kgm)

●2019年10月登場予定/ティアナe−POWER(北米仕様の新型アルティマ、発電用2Lエンジン+モーター)

●2019年12月登場予定/エクストレイル(発電用1.2Lエンジン+モーター、150ps/35.0kgm)

●2019年3月登場予定/新型ノート(発電用1.2Lエンジン+モーター、120ps/28.0kgm)

●2020年秋登場予定/キューブ後継車(発電用1.2Lエンジン+モーター、120ps/28.0kgm)

 当面は既存の1.2Lエンジンをベースとするユニットを基本に展開されるが、車両重量の大きい車種に向けてエンジン排気量を拡大した新規ユニットも用意される見込みで、例えばそれがやや動力性能不足が指摘されているセレナにも与えられる可能性もある。

 一方、e-POWERの登場当初より、ぜひやるべきといわれている軽自動車のe-POWERについては、ただでさえ重くなった近年の軽自動車に、バッテリーの搭載などにより、さらに重量が増加することが確実なところ、660ccのエンジンとの組み合わせでは効率がよくないことから、当面はないものと思われる。

 いずれもしてもe-POWERは、日産が標榜する「インテリジェント モビリティ」における「電動化」の中核をなす技術として、今後もますます幅広く展開されていくことは間違いない。

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