ついに発表 最強STIコンプリートカーS209 日本未発売!? 「次」はどうなる!?!?

■S208との違いはどこ?

2017年10月26日発表、11月12日までの期間限定450台。内NBRチャレンジパッケージ仕様は350台。価格:S208/626万4000円、S208NBRチャレンジパッケージ・カーボントランクリップ仕様/689万400円、NBRチャレンジパッケージ・カーボンリアウイング仕様/710万6400円。EJ20エンジン:329ps/44.0kgm。車両重量:1510kg。タイヤサイズ:255/35R19

 ここで改めて、S208との違いについて挙げてみたい。まず足回り&メカニズム。エンジンは前述の通り、S208は329ps/44.0kgmのEJ20、2L、フラット4ターボだが、S209はEJ25、2.5L、フラット4ターボが搭載され、341hp(345ps)を発生する。

 ただ、ベースとなるエンジンが異なるため、専用チューニングが異なるのは当然のこと。吸気系では大型エアクリーナー&専用エアクリーナーボックス、大径吸気パイプ、低圧損ダクトブーツ&インテークダクト、大径ターボチャージャー(S208はボールベアリングターボ)はS209専用品で、S208のウリのひとつだった専用髙出力バランスドエンジン&クラッチカバー&フライホイールはS209には採用されていない。

 鍛造ピストンや強化バルブスプリングのほか、低背圧パフォーマンスマフラーやインタークーラーウオータースプレー(パドルスイッチ付き)、VDC、アクティブトルクベクタリングなどはS208にも採用されていたパーツだ。

 足回りでは、まずタイヤとアルミホイールが違う。S209は265/35R19サイズのダンロップ製SP SPORT MAX GT600Aにゴールド塗装の9J×19インチのBBS製鍛造アルミホイールを組み合わせるのに対し、S208は255/35R19サイズのダンロップSPORT MAXX RT(吸音スポンジ付き)に8.5J×19インチのBBS製鍛造ホイールを装着している。S208のアルミホイールの色は標準仕様がシルバー塗装、NBRチャレンジパッケージがブラック塗装となる。

 最大のポイントはS208のフロントに採用されているビルシュタイン製倒立式可変ダンパー、ダンプマチックⅡがS209に装着されていないことだろう。このダンプマチックⅡによって上質な乗り心地を両立させていただけに、これが装着していないとなると、足は相当固く感じるかもしれない。

 そのほか、ブレンボ製ブレーキやSTI製フレキシブルタワーバーフロント、ドロースティフナー、ピロボールブッシュ・リアサスリンク、サポートフロントは共通採用パーツとなっている。

 細かいところを挙げれば11:1のクイックステアリングやSTIフレキシブルサポートサブフレームリアがS209には採用されておらず、逆にSTI製ショートストロークギアシフトレバーがS209に採用されている。

 エクステリア関係では前後のワイドフェンダーが大きく違う。ボディサイズをスペックで比べてみたが、S209が全長4620×全幅1839×全高1476mm、S208が全長4635×全幅1795×全高1470mmと、目立つのは全幅。なんとワイドフェンダーによって全幅が片側21mmずつ、計44mmも拡大していた(すべてインチをmm換算した数値)。

 さらにS209ロゴ入りサイドガーニッシュやフロントフェンダー上のエアアウトレット、バンパーサイドカナード、ブラックカラードアミラー(S208はサテンメッキ)などがS208と違う。

 ちなみに車両重量はS208が1510kg、S209が1580kgと、S208比70kg増だった。

 さて、S209はどのようなクルマに仕上がっているのか? これまでの情報をまとめると以下のようになる。

 ニュルブルクリンクのレースカーからフィードバックしたノウハウを注入して限界領域を上げ、S208を上回る速さを持ちながら、質感や快適性を兼ね備える。つまり普段使いを犠牲にしていないスーパースポーツ、それがS209といえそうだ。

 

STI製ウルトラスウェード巻きステアリングやSTI製本革巻きMTシフトノブ、インパネセンターバイザー、センターコンソール、ドアアームレストなどにシルバーステッチが入る

レッド塗装のS209のロゴ入り加飾パネル

センターコンソールに設置されたS209のシリアル入りナンバープレート

サイドステッチ+シルバーアクセント、STI、S209のロゴが入ったRECARO製フロントシート。リアシートはシルバーステッチ、シルバーアクセントが入る

S209のブースト圧は北米仕様のSTIの16.2psiに対し、18.0psiまで高められている

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