【新事実発覚!!!】なぜ日本では180km/hの速度リミッターが生き残っているのか?

■「スピードリミッター、普通車180km/h、軽自動車140km/h」へのメーカーの対応を聞いてみた!

まずは日本メーカーに国内仕様向けの対応を問い合わせてみると、速度設定に関して前提といえる「180km/h、140km/h制限」の有無について、レクサス、スズキ、ダイハツでは明らかにされなかった。

「機密性と顧客への安全性」(ダイハツ)への配慮などといった見解について、こちらとしては異論を挟む余地はない。

日産はスピードリミッターを設定して“自主規制”しているとはいえ、具体的な数値の回答はなかった。トップパフォーマンスモデルであるGT-Rでは周知の通り、GPSによる位置情報を基にサーキットでの走行などではスピードリミッターが解除される機能を備える。

トヨタは、基本的に制限速度に関して非公表の立場をとっているが、車種ごとに性能に応じて対応しているとのこと。具体的の制限速度については、今回は一部ながら明らかにしてもらうことができた。

クラウンのスピードリミッターの設定速度はモデルによって異なる

その一例として、クラウンとアクアのスピードリミッターの設定速度を教えてくれた。クラウンでは3.5L 、V6ハイブリッドと2L、直4ターボが180km/h、2.5L 、V6ハイブリッドが175km/h。アクアでは170km/hとされるように、各モデルの走行性能に適した細かい設定を施しているのは、至極まっとうな設計コンセプトといえる。

ホンダ、マツダ、スバルは「180km/hでのリミッター作動」との回答を得た。

三菱からは、より明確な設定内容を説明された。国内向けの乗用系車両の制限速度は180km/h、軽自動車と電気自動車のi-MiEVは130km/hを設定している。

制御については、ガソリンエンジンではスロットル開度、ディーゼルエンジンは燃料噴射量、ハイブリッド/電気自動車は制御ユニットで車両からの指示トルクを制限することにより、駆動力を抑制して車速を制限するとのことだ。

ホンダについては、NSXでは“車両設定”によって解除可能となっているのを例外として、乗用系では180km/hのリミッター作動としている。

軽自動車の実例を挙げれば、ホンダが開催するN-ONEのナンバー付き車両によるワンメイクレース「N-ONEオーナーズカップ」では140km/hでリミッターが作動する。

■ベストカー2018年6月10日号掲載の実測最高速テスト

JARIのテストコースには1周5.5kmの高速周回路があり、1110mの直線を最大斜度45度、400Rの曲線でつないだオーバルコース。NSXは296.13km/hを記録

N-BOXの最高速は132.16km/hを記録

ベストカー本誌が日本自動車研究所(JARI)のテストコースにおいて、最高速テストを行っているのでその結果も合わせて見てほしい(2018年6月10日号)。

●R35GT-R/311.17km/h
●レクサスLC500h/184.4km/hリミッター作動
●ホンダNSX/296.13km/h
●トヨタ86GR/190.05km/h(リミッター作動)

セレナe-POWERとステップワゴンの最高速テストも実施。ステップワゴンハイブリッドに軍配

●セレナe-POWER/157.99km/h
●ステップワゴンハイブリッド/160.25km/h
●セレナオーテック(2Lガソリン)/156.86km/h
●プリウスAツーリングセレクション/181.35km/h
●トヨタMIRAI/178.38km/h
●シエンタハイブリッド/146.79km/h
●デミオXD/179.53km/h
●オデッセイハイブリッド/161.57km/h
●ロードスターRS/181.29km/h(リミッター作動)

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