【新事実発覚!!!】なぜ日本では180km/hの速度リミッターが生き残っているのか?

■小型車からスーパースポーツまでさまざまな対応

さらに独自に資料の調べを進めるうちにわかってきたのは、小型車などで車速が200km/hに到達するような性能を有していなければスピードリミッターの設定なしの場合があるいっぽうで、走行性能がアップするにつれて追加的に設定されることもあるようだ。

たとえば、PSAプジョーシトロエングループのように、欧州の小型車ではスピードリミッターの設定は多くは見られないケースもある。

ルノーに関しては明確な回答は得られなかったが、日本市場に導入されているモデルのなかで、欧州のC/Dカテゴリーに属するメガーヌでは“GT”ではスピードリミッターは未設定のようで、トップパフォーマンスモデルである“R.S”で.は250km/hでリミッターが作動するといった例があるように、各モデルごとに対応しているようだ。

スーパープレミアムブランドといえるロールス・ロイスは、具体例としてファントムの日本でのリリースを見れば“250km/hでリミッター作動”とある。

マクラーレンの現行モデルの最高速度を見ると、720S:最高速度:212mph/341km/h、600LT/570S:328km/h:202mph、そしてスピードテイル:403km/h:250mphとされていて、もはやスーパースポーツではリミッターの存在意義がかすんでしまう。

ランボルギーニについても、最高速度を現行モデルの最高速度は300km/hオーバーを謳っているので、イタリア本社からの回答が間に合わなかったとはいえ、スピードリミッターの存在に言及することの意味自体が薄いかもしれない。

JARIでベストカー本誌が最高速テストした際、ランボルギーニアヴェンタドールSVの最高速は302.5km/hだった

スピードリミッターの話題は日本メーカーでは“グレーゾーン”の領域になってはいても、さほど違和感は覚えなかったのは、トヨタのようにメーカーとしての見識と各モデルの性能に対するこだわりが見えるケースもあったからだろう。

安全性やパフォーマンスに応じた設定が適切に施され、これにドライバー側の走行性能の把握や道路環境に配慮する“理性”が加われれば、スピードリミッターはあくまで”黒子”の存在となる。

最後に、本企画はスピードリミッターの解除を助長するものではないことを明記しておきたい。法定速度をしっかり守って安全運転を心がけていただきたいと切に願います。

※参考データ/日本車の輸出仕様のメーカー公表最高速(ベストカー2018年6月10日号掲載)

※輸出仕様には(海外用の)カタログに最高速度が明記されているため、そこから抜粋しました

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