どんだけ残っている?あれの残存率(2)〜クルマ界のサバイバル〜

 かつて流行したもの、ブームになったものが現在どれくらい残っているのかを推測する”アレの残存率”。

 アナタの気になる”アレ”は登場するか?

暴走族、ゼロヨン族、峠族…… 暴走行為をする人たち

 暴走行為とは、いわゆる昔ながらの共同危険型の暴走族と、ゼロヨン族、ルーレット族(首都高や阪神高速1号環状線など)、峠族(ローリング族ともいう)、湾岸族(最高速系)などの違法競争型の2タイプがある。

 共同危険型は’80年代に最盛期を迎えて一大勢力を誇った。いっぽう、競争型は’90年代に入って増殖の気配を見せた。当時は走り屋とひとくくりにされていたが、共同危険型からの移行もあり、意外だが21世紀になってからも増殖。

 現在はどちらも明らかに数が減っているのだが、その最大の要因となったのが’04年の道交法改正。格段に検挙しやすくなったこと、検挙した時の厳罰化(懲役2年または50万円以下の罰金)が抑止効果になっているのは間違いない。

 それから暴走族関連で顕著なのは高年齢化。かつては10代の未成年のメンバーが多くいたが、現在は成人が50%を超え、50代で検挙される例も珍しくないという。

 暴走族の世界にも若者のクルマ離れの影響が出ているということ。興味はあっても買いたくても買えないというのもあるようだ。

 暴走族の減少はクルマよりも2輪車への打撃が強烈で、’80年の国内の2輪車の出荷台数は237万台だったのに対し、’12年度は約55万台で約77%減。最も悲惨だった’09年の84%減よりも盛り返してはいるが……。

 暴走行為の状況をまとめた数字を見ると、その数の激減ぶりには驚かされる。近年で最も数の多い’01年の場合、総人員は3万4051人に対し、昨年は7298人となっているから、単純に計算しただけでも、約80%減となる。

 ちなみに、最盛期の80年前後では暴走族は7万人程度いたといわれているから、それから比べると90%減ということで、残存率は10%。

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 暴走行為をする人たちが減るのは大歓迎だが、まだまだ喜んでばかりはいられない。大晦日から元日にかけて集団で富士山を目指す〝初日の出暴走〟を忘れちゃダメ。

 取り締まりの強化によって参加人数は激減して規模は縮小しているが、富士山が世界遺産に認定されてから初の年末年始となるので、ここ数年で一番の盛り上がりを見せるのは間違いない。要注意だ。

残存率 推定:10%

スペアタイヤは今後消え去る運命にある背面タイヤ

 かつてのクロカンで隆盛を誇ったもの。それは、背面タイヤだ。これも前出のグリルガード同様にファッションとして認知され、これこそクロカンの象徴と思っていた人も多い。シティオフロードをアピールしていた初代RAV4、CR─Vも純正装着していた。

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 それがある時を境に逆に土臭さ、汗臭さを感じさせるアイテムだと感じるようになり嫌われ出したのだ。少なくとも街乗り優先のSUVには似合わないし、タイヤもアルミも1本余計に買わなきゃいけないのもNG。

 表は現在も標準で背面タイヤのクルマとかつて背面タイヤだったのにそれを捨て去ったクルマをまとめたもの。最強のオフローダーであるランクル200もランクルプラドもやめたのがすべてを物語っている。

 今でも背面タイヤ仕様にこだわって乗っているゾ、という人はかなりの変わり者でしょう。

 今後さらに背面タイヤ仕様が減るのは間違いない。なぜなら、燃費志向の現在では、スペアタイヤレス(パンク修理キット装備)のクルマが激増し、今後さらに増えると思われるから。次期パジェロもPHEVになると背面タイヤとおさらばだろうから、今後背面タイヤを継続するのは世界的に見てもFJクルーザーとジムニーのみになる!?

残存率 推定 5%

そのほかの事象

喫煙車

 かなりタバコを吸う人でも自分のクルマは禁煙車、という人が激増中ゆえ、喫煙車はドンドン減ってきている。BCでお世話になっているガソリンスタンドの店員も、給油の時に灰皿の吸い殻を捨てる人はかなり減っていると証言。その代わり、クルマを降りて携帯灰皿の吸い殻を捨てているという。

 独身でも既婚でも自分専用のクルマが持てるなら喫煙車もありだが、家族で使うとなればまず禁煙車というのが今の常識。さらに最近では喫煙車は禁煙車に比べて買い取り価格が安くなる傾向にあるのも痛いところ。レンタカーも圧倒的に禁煙車のほうが多くなっているしね。

残存率……30%

ハイドロ車

 これはサスペンションにハイドロを装着して、生きているかのように上下動させるもので、基本は2ポンプ2バッテリーながら、4ポンプ8バッテリーという猛者もいた。

 ’90年代中盤、大黒ふ頭(神奈川県)がメッカで毎週末100台以上が集結していた。全国各地でもいろいろ盛り上がっていたが、今やほとんど見かけることはない。

 一番の要因はやっている人たちが飽きてしまったこと。取り締まりの強化もあるし、ハイドロ仕様にするには非常にお金がかかる(百万単位)が、長引く不況でクルマにお金がかけられないというもの。ただ、根性のある好き者は今もクルマを上下させて悦に入っているもよう。

残存率……5%

 ちなみに、ハイドロはローライダーが基本だったが、その逆のハイリフトの残存率も同じくらいの5%程度。

Tシャツシートカバー

 47歳の担当もこれをナマで見たことはない。当時やっていた人は、〝シャレ、ノリ〟を強調するが、なぜ流行ったのか理解できない。Tシャツシートカバーは非常に気恥ずかしい、できることなら消し去りたい記憶のひとつであるという人もいる。

残存率……限りなく0%


 もしここで挙げた事象を現在も継続している人、新規で始めた人は編集部まで連絡ください!

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