2019年は大物新車が続々登場予定! トヨタのカローラアクシオやホンダのフィット、それに軽自動車のダイハツ タントなど年間販売台数No.1に輝いたことがある人気モデルが、いずれもフルモデルチェンジを控えている。
そうなると、気になるのが“いま現役で売られているモデル”即ち現行型を買うかどうかの判断だ。3月は1年で最も新車が売れる決算月。それゆえ、新型の登場が近いモデル末期の現行車は、値引きも含めて最も得に買えるケースもある。
発売当初と比べて熟成が進んでいるというメリットもあるモデル末期車は、いま買うべきなのか? それともまだ待つべきなのか? 2019年に新型が登場する大物5車種でも、現行モデルが「買い」か「待ち」かの事情は異なる。
文:遠藤徹
写真:編集部
新型登場目前で現行型が「買い」の3台は?
■ホンダ フィット=買い
次期型の登場は2019年10月の可能性が強い。現行モデルが生産中止し、オーダーストップで在庫一掃セールがスタートするのは7月頃になる見通し。3月の決算セールは在庫一掃セール並みの買い得度で25万円以上の大幅値引きがゲット出来る状況にある。
数年乗って手放す時も同クラスではトップレベルの下取り価格が期待できると考えてよい。人気があり、商品力は最も高い時期であるから、購入のベストタイミングにあるといえるだろう。
1.3L、1.5ハイブリッドに買い得の特別仕様車「コンフォートエディション」を設定しており、こちらがお勧め。地域によっては10万円のオプションプレゼントも受けられる。
3月末までの決算セール期間の優遇となっているが、次期モデルにバトンタッチするまで継続される見通し。最強のライバル車はノート、ヴィッツ、アクア、デミオなどであるから、これらと競合させる。扱うホンダカーズ店は同じ地域に多数ある。メーカー資本の大型店複数との同一車競合も絡ませて攻めるとさらに効果的な交渉ができる。
■トヨタ カローラアクシオ=買い
フルモデルチェンジは2019年10月頃の見通し。本来は6月あたりを予定していたが、10月に先送りしたのは消費税引き上げとの絡みもある。6月に実施すると消費税の引き上げによって、新型車効果が半減してしまう恐れがあるためだ。
現行モデルは7月頃に生産を終了し、オーダーストップで在庫一掃セールを開始する見込み。それまでに値引き幅は拡大の一途になるが、この決算セールでも在庫一掃セールに近い条件が引き出せる確率が高い。ひと声30万円引きでライバル車と競合させて攻めれば35万円までは可能性の範囲といえる。
ただ、次期型はカローラスポーツのように3ナンバーサイズに拡大し上級シフトする。搭載するエンジンは1.2Lターボ&1.8Lハイブリッドで現行の1.5&1.8L・NAガソリン、1.5Lハイブリッドとはガラリと変わる。したがって、数年乗って代替えで下取りに出す時に人気がなくなり、安く買いたたかれることを考慮する必要がありそうだ。
ライバル車はシビック、アクセラ(マツダ3)、インプレッサ G4などであるから、これらと丹念に競合させて攻めるのが効果的。同じトヨタ車であるプレミオ/アリオンもライバルといえるので、これらとの対抗も絡ませるとさらに大幅値引きがゲットし易くなるはず。
■マツダ アクセラ=買い
「買い」といえるが地域によっては判断が難しい。というのは5月下旬頃に後継モデルの「マツダ3」に引き継ぐため、現行アクセラはすでに生産中止し、オーダーストップで在庫一掃セールに入っている。したがって販売店によっては売り切ってしまい、在庫がないところもある。
こうした場合どうするか。可能な限り多くのマツダ店を回り在庫を捜す必要がある。グレード、ボディカラー、オプション装備品に限りがあるので要注意だ。見つかれば大盤振る舞いで買えるのは間違いない。40万円以上の値引きは確実にゲットできるだろう。
ただし、「アクセラ」自体はブランドが消滅するわけだから、数年乗って代替えで下取りに出す時には激安で買いたたかれる可能性があるので、購入したら可能な限り長く乗り続ける心構えが必要になる。
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