■日本初のスペアタイヤ空気圧警告灯/6代目R30スカイライン(1981年)
日本で初めてスペアタイヤに警告灯が付いたクルマはR30型スカイライン (1981年6代目) の5ドアハッチバック車。
実は、この5ドアハッチバック車には日本初の省スペース型テンパータイヤがスペアタイヤとして装着されたのだが、そのスペアタイヤに空気圧警告灯が日本で初めて装着されたのだ。
さすがにテンパータイヤにまで空気圧警告灯まで付けるのは贅沢すぎるのだろう、消えたのは当然かもしれない。テンパータイヤにしても現在、ランフラットタイヤやパンク修理キットにとって代わられてきている。
■日本初のオートスポイラー/スカイラインスポーツクーペ(1986年)
さて、次は日本初のオートスポイラー。フロント下部に備えたスポイラーが電動で展開・収納されるという装備で、スカイラインの2ドアクーペに初採用。
時速70キロになるとスポイラーが下降して、50キロ以下になると自動で格納するというクルマ好きの琴線に触れるアイテムでスイッチ操作で任意に下ろすことも可能だった。
これもまた当時はエアロパーツが大流行りしていた時代で、なにかというと「Cd値」(Constant Dragの略。空気抵抗係数・数字が小さいと空力性能が高い)を引き合いに出して、エアロ効果をさかんアピールしていた。
同様の装備では三菱GTO(1990年)にも採用されていたほか、後年には80スープラ(1993年)にも同様のシステムが採用されていた。
さて、現行車ではホンダS660以外、その手のエアロパーツは見かけなくなってしまったが、今はコンピュータシミュレーションで空気の流れが机上で解析できてしまうこともあり、おおげさなエアロパーツは必要性がなくなった。
でも、空気抵抗を減らすことについてはかなり取り組んでおり、現行のプリウスでは0.24というCd値を実現。
1993年に発表されたスープラが当時0.30という数値をたたき出していたが、それよりも小さい数値を記録しているのはまさに空力の進化といえるだろう。
■世界初のフェンダーミラーワイパー/日産レパード(1980年)
バブル経済に向かって、日本車メーカーがこぞって世界初を目指し、電子系、電気系のハイテク装備が増えていった時代。
1980年に登場した初代レパードは、フェンダーミラーに電動ワイパーを装備していた。この装備はもちろん世界初。運転席から離れた場所にあるため、ドアミラーと違って手が届かないから非常に便利ではあるが、極小ワイパワーとはいえ、ミラーの面積が小さくなり、逆に見えにくくなっているのがご愛嬌。
なぜドアミラーじゃないのか、説明しておくと、ドアミラーが解禁されたのは1983年3月。それまではフェンダーミラーしか装着できなかったからだ。
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