新しいクルマに乗り換えるという人には、ぜひ冬に強いクルマを選んでほしい。雪国仕様ともいわれる寒冷地仕様。ただ、雪国じゃなくても選ぶメリットは多く、価格の割に盛りだくさんの装備が付いてくるってホント!?!?
文/佐々木 亘 写真/ベストカー編集部
■寒冷地仕様はコスパ最強のメーカーオプションだ!
北海道地区で販売されるクルマには全車標準装備となるクルマが多く、寒さに強くなるイメージの寒冷地仕様。メーカーオプションとして、新車注文時に頼まなければ後付けの出来ないものになるので、「迷ったらつける」を実践しよう。
寒冷地仕様の設定価格は、車種によって前後あるが、およそ1万円~3万円程度。この価格で装着される装備はてんこ盛りなのである。
雪で活躍する装備が多いが、寒冷地仕様にすることで日常的のドライブの快適性に寄与することも。寒冷地仕様は、最強のコスパを誇るオプションだ。
■降雪と寒さで有効な寒冷地仕様の装備
寒冷地仕様で追加される装備は、車種ごとに異なる。自分の購入車種には何が追加されるのかは、営業マンが熟知しているので、商談時に確認することを強く勧めたい。
まずは雪と寒冷地対策になる基本の装備を紹介していこう。
フロントシールドデアイサーは、フロントガラス用の熱線だ。フロントウィンドウの下部とワイパーが立ち上がってくる側の側方部に電熱線が入り、ワイパー凍結を防止したり、雪だまりを予防したりする。また、重い雪でもワイパーが作動できるように、ワイパーモーターが強化される車種もある。
また、寒冷地仕様では、冷却水の濃度を高くし、バッテリー容量を高くするクルマが多い。冬場はクルマも電気を多く使うため、発電機の発生電流量を高める装備もよく見受けられる。
さらにフロントドアガラスには撥水機能が付き、ドアミラーの霜や曇りを取り除くヒーターが付く車種も多い。寒い冬の車内で役立つPTCヒーター(電気式補助ヒーター)は、早く暖房が効くアイテムだ。後席の足元部分にヒーターダクトが搭載されるクルマもある。
複数名乗車が多く、車内が広いミニバンでは、冷房も同様だが暖房の効きも悪く感じるだろう。雪が降らなくても冬の寒さは身に染みるものだ。車内が早く暖まる寒冷地仕様は、ミニバンでは必須級のオプションとも言えるだろう。
■寒さ対策だけじゃない!日常の快適性も寒冷地仕様でUP?
新車選びだけでなく中古車選びでも、積極的に寒冷地仕様車をお勧めしたい。
例えば、先代のトヨタ・シエンタでは、冬に強いだけでなく日常の快適性が高まる装備が寒冷地仕様で装着される。
最廉価のXグレードは、一般的なフロントガラスになるのだが、Xで寒冷地仕様を選択すると、フロントガラスが高遮音性のものへと変わるのだ。
また、ガソリン2WDでは、通常運転席側にしかないインパネアンダーカバーが助手席側にも追加される。暖房性能の確保に加えて、若干ながらロードノイズの車内への入り込みを防ぐ効果がある。
寒冷地仕様と言っても、雪で効果が表れる装備だけではない。日常のドライブも快適にする、音に関する装備が付いてくる可能性もあるのだ。費用対効果を考えれば、もう装着せずにはいられない。
雪や冬というイメージが強い寒冷地仕様だが、他にも魅力ある装備がたくさんついてくる。雪国専用と決めつけることなく、寒冷地仕様の本質を見極めてほしい。
【画像ギャラリー】猛暑の後は大寒波?寒冷地仕様は雪国じゃなくても選ぶ価値あり!(2枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方新車ならともかく、寒冷地仕様の中古車がお勧め、って塩カルのダメージ考えてないのかよ。
よくこんなインチキ情報を書けるもんだ。
誰が書いてるんだ、あっ、佐々木か、察しw
そもそも国内販売は寒冷地仕様が素なのですが、ディーラーや顧客要望によって「そこまで要らんからその分安くしろ」に対応したのが標準仕様です。
仕様を分けるのには大きなコストが掛かりますから、それを嫌って素のみで販売してるメーカーも勿論あります。
わざわざ安い仕様が用意されてる場合、それを選ぶのも、元のリスクヘッジ寒冷地仕様を選ぶのも、自分の使い方を客観視して自信をもって判断したいですね。