酷暑前に最低限覚えておきたい愛車セルフメンテ&ケア術

エンジンオイルの量と汚れを見るのは基本中の基本

いまではエンジンオイル交換のサイクルは長くなってきたが、人間にとってもクルマにとっても過酷な夏を迎える前にチェックしたい
いまではエンジンオイル交換のサイクルは長くなってきたが、人間にとってもクルマにとっても過酷な夏を迎える前にチェックしたい

 最初に確認したいのはエンジンオイルの量と汚れだ。エンジンオイルの交換サイクルが延びているが、エンジンオイルの耐久性は高まっているものの、劣化しないわけではない。

 さらに少しずつ燃焼されて減っていくと汚れが濃縮されていくので、オイルの量や汚れを確認することは、適切な交換時期を知る最良の手段だ。

 ディップスティックと呼ばれる長い棒をエンジンから引き抜き、オイルを拭き取ってからもう一度差し込んで、再び抜くことでオイルの量と汚れがチェックできる。

 エンジンオイルの管理を怠っていると、エンジン内部は非常に過酷な環境になってしまう。スラッジが溜まって冷却性が低下したり、油路が塞がれて油圧が低下してしまうこともある。

 オイル自身の劣化もあって潤滑性が低下すると、エンジン部品の摩耗が進んで燃費の低下や振動騒音などの増加、エンジン自体の寿命を縮めてしまう。

 最近のクルマのなかには、エンジンオイルの量も専用の診断用コンピュータで管理している車種もあり、これらはディーラーでしか点検できないので、点検だけでは割高なので定期的なオイル交換を早めに行なうほうがいい。

■メーカー別、エンジンオイル推奨交換サイクル
※走行㎞または期間いずれか早い方。
※シビアコンディション:悪路走行が多い、走行距離が多い、山道など上り下りの頻繁な走行などの過酷な条件での使用。
■トヨタ/エンジンオイル
ガソリン・ノンターボ/シビア7500㎞ or6ヶ月。ノーマル1万5000㎞ or1年
ガソリン・ターボ/シビア2500㎞ or3ヶ月。ノーマル 5000㎞ or6ヶ月
■日産/エンジンオイル
ガソリン/シビア7500㎞ or6ヶ月。ノーマル1万5000㎞ or1年
軽・ノンターボ/シビア5000㎞ or3ヶ月。ノーマル1万㎞ or6ヶ月
軽・ターボ/シビア2500㎞ or3ヶ月。ノーマル5000㎞ or6ヶ月
■ホンダ/エンジンオイル
ガソリン・ノンターボ/シビア5000㎞ or6ヶ月。ノーマル 1万㎞ or 1年
ガソリン・ターボ /5000㎞ or6ヶ月
■三菱/エンジンオイル
ガソリン・ノンターボ/シビア7500㎞ or6ヶ月 。ノーマル1万5000㎞ or1年
ガソリン・ターボ/シビア2500㎞ or3ヶ月。ノーマル5000㎞ or6ヶ月
ディーゼル/シビア5000㎞ or6ヶ月。ノーマル 1万㎞ or1年
軽・ノンターボ/シビア5000㎞ or3ヶ月。ノーマル 1万㎞ or1年
軽・ターボ(i除く)/シビア2500㎞ or3ヶ月。ノーマル5000㎞ or6ヶ月
■スバル/エンジンオイル
ガソリン・ノンターボ/1万km or1年
ガソリン・ターボ/5000km or 6ヶ月
■マツダ/エンジンオイル
ガソリン/シビア7500㎞ or6ヶ月
ノーマル 1万5000㎞ or1年
ディーゼル/シビア5000㎞ or6ヶ月。ノーマル 1万㎞ or1年
■スズキ/エンジンオイル
小型、普通、軽・NA/シビア5000㎞ or3ヶ月。ノーマル1万㎞ or 6ヶ月
小型、普通、軽・ターボ/シビア2500㎞ or3ヶ月。ノーマル 5000㎞ or 6ヶ月
■ダイハツ/エンジンオイル
ガソリン・ノンターボ/シビア5000㎞。ノーマル 1万㎞ or6ヶ月
ガソリン・ターボ/シビア2500㎞。ノーマル 5000㎞ or6ヶ月

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