【こんな危ない「ご当地」ならいらないゾ!】 ローカル運転ルール大全

■播磨道交法(兵庫県)

 名称が印象深い「播磨道交法」。

 ウィンカーを出さずに右左折したり、信号機のない横断歩道は歩行者優先だが、守られていないことも。さらに路線バスの発進妨害をする輩もいる! 控えめに言っていますぐやめてくれ。

神戸の街並みのように運転もきれいに!

■へこらいルール(徳島県)

 “へこらい”とは「ずるい、抜け目がない」という意味の方言。信号を守らなかったり突如車線変更をするなどが徳島県では目立つ。それらが「へこらいルール」。

踊る阿呆に信号無視する阿呆

■松本走り(長野県)

 交差点で違反満載ご当地ルールが「松本走り」。

①交差点で対向車が迫っているのに強引に右折。
②対向車が左折する隙を見て、ほぼ同時に右折する。
③ひどいのは、交差点で左折するクルマの前に強引に右折。
④右折の矢印が表示されても、曲がらずに直進する。

 まるで無法地帯である。警察はちゃんと取り締まってほしい。

松本城周辺にももちろん交差点多し!

■山梨ルール(山梨県)

 対向車の有無にかかわらず、減速せずに右折するクルマが多い。これを指す。

 直進車と右折車の事故件数では山梨県は全国10位。極端に上位ではないが、「山梨ルール」といわれるほどだから、猛スピードで右折するのかも。


【番外コラム】知っておきたい「海外の道交法」&「あの国の交通マナー」

 知っておかないと恥をかく。というより、危険な目に遭いかねないのが、アメリカでの『赤信号での右折可』だ。

 アメリカでクルマは右側通行なので、右折の場合、交差点に対して右小回りとなる。当然、赤信号では停止する義務があるが、左からのクルマの動きに充分に注意をすれば、一旦停止した後に右折が可能だ。

●『赤信号でも右折可』

アメリカでは基本「赤信号は右折可」だが、この「ON RED」標識があるとダメ

 また、交差する道路が右からの一方通行の場合、『赤信号での左折可』となる。こうした交通ルールが適用されないのは、交差点に『ノー・ターン・オン・レッド』の標識がある場合。または、NYマンハッタンなど交通量が極めて多い地域などだ。

 交通ルールというより、社会常識に近いルールとして日本であまり知られていないのが、ドイツのタクシーの乗り方。ひとり乗車の場合は助手席に乗る。一見、タクシードライバーが同僚や家族を乗せているような光景だ。

 ただし、あくまでも慣習なのでひとり乗車で後席に乗っても構わない。

 道路で最優先なのは、牛。これはインドでのお話。野良犬や野良猫ならぬ、野良牛が道路の中央を堂々と歩いているのだ。

 さすがに近代化が進むデリーなど大都市の中心部では牛を見かけることは滅多になくなったが、中規模都市ならば中心地近くでも渋滞するクルマの列の真ん中を牛が歩いている。

 宗教を重んじるインドでは、牛は神格化され人々にとって尊い存在なのだ。

●『道路で最優先は牛』

インドでは牛は神格化され人々にとって尊い存在。なので最優先

 また、マナーについて、最も多い悪い例がウィンカーをまったく出さずに車線変更することだろう。これは、東南アジア、中国はもとより、アメリカの南部で横行している。

 インドでは、高速道路で車線を守らない。4車線道路で6台が並走することも珍しくない。クラクションを鳴らしながら自車位置を周囲のクルマに知らせながら走るのだ。

 その他、歩行者の悪いマナーの代表例が『ジェイ・ウォーク』だ。

 交差点で赤信号を守らないで横断する、または横断歩道がない場所で横断することを指す。中国やアメリカで特に目立つ。

『ジェイ』はもともと、『周囲に注意を払わない人』の意味だが、『馬鹿なことをする人』に転じた。

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