【短ければいいってもんじゃない!!】走行距離が短すぎる中古車に要注意!!


 中古車を選ぶ際の、大事な指標のひとつが「走行距離」。

 よく言われる「年間の走行距離1万キロを基準として、走行年数に対して低走行車か過走行車か」という基準は、中古車査定士も目安とする数値です。

 一般的に「中古車は走行距離が短いほうがいい」と思われがちですが、実はそうとも限らず、中古車査定においては、年間走行距離1万キロに満たないクルマは、マイナス査定となるケースもあるほどなのです。

 走行距離が極端に短い原因、その中古車に出くわしたときにどう判断すべきなのかを詳しく解説します。

文:吉川賢一 写真:ベストカー編集部


なぜ走行距離が短いのか

エンジンに負担がかかるとトラブル発生する危険性も…

 都心部に住んでいるオーナー所有のクルマに多いケースは、子供の送り迎えや近場での買い物などの近距離走行でしか使用されなかったという点です。年間で1,000~3,000キロしか乗らないケースも珍しくありません。

 この場合は、エンジンオイルが温まる前に運転を止める、という動作を頻繁に行っている可能性があります。

 結果として、エンジンに負担がかかり、エンジントラブルや、エンジンが長持ちしない、といったトラブルが発生する可能性が高くなっています。同時に、このケースでは、エンジンオイルの交換が行われていないことも多いです。

 また、新車販売しているディーラーで、試乗車として使われていたクルマが、中古車として販売されるケースも走行距離が短い傾向にあります。試乗車として使用されていたクルマは、ディーラーで管理されていたことから「安心」というイメージがあり、中古車のなかでも高く取引される傾向にあります。

 しかしながら、「意外と管理がずさんだった」という意見もありますので、注意が必要です。試乗車なので、不特定多数に使われていたことにより、ボディや内装にキズや汚れがある場合も多く確認されています。

長年放置していたクルマも注意!!

 長年放置されていたために、走行年数に対し、走行距離が極端に短いケースがあります。理由は複数あり、以下の通りです。

  • 1.たまの運転すらされず、家の車庫に長い間眠っていた
  • 2.車検が切れてそのまま放置されていた
  • 3.海外出張に出てしまい数年間放置されていた
  • 4.中古車店で長年売れ残っていた
  • 5.大事故に遭って板金工場で眠っていた事故車

 共通して言えるのは「メンテナンスがなされていないという点」です。クルマにとっては、走行距離の長さよりも、きちんとメンテナンスをされていたかということのほうが重要です。クルマは機械であることを忘れてはいけません。

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