ついに6代目となる新型フォレスターの先行受注が4月3日からスタートする。ここでは新型フォレスター全体の概要と注目ポイントを解説。ようやくというべきか、ついにというべきか、新型フォレスターの市販モデルを撮影、取材したので心置きなく紹介していきたい。
文:ベストカーWeb編集部/写真:スバル、ベストカーWeb編集部
劇的に変わったエクステリアデザイン、サイズはほぼ同じ
新型フォレスターのエクステリアは、写真をひと目見て「まったく違うクルマ」とわかる、代わり映えのするデザイン。これは先代フォレスターオーナーの「代わり映えしない」という意見を採り入れ、6代目を開発するにあたり、デザインに最も力と入れたという。
先代フォレスターは「ダイナック×ソリッド」のデザイン言語のもと、塊間のあるボディにこの字型のヘッドランプやテールランプが特徴だった。
新型フォレスターは「新型フォレスターの最大のウリはデザインだと思っています。何回もやり直しました」(スバル経営企画本部デザイン部PT2主査高木曽太さん)という力強い言葉通り、フォレスター史上これまでにないくらい、ガラリとイメージが変わった。
フロント周りはヘッドランプとグリルを軸の通った連続デザインとして、寸法以上のワイド感で堂々とした存在感。ボディサイドに目を移すと、キャラクターラインはなく、その一方でフェンダーアーチやサイドガーニッシュに影がしっかり入る彫り込みでSUVらしい頑丈さを表現している。
さらにスポーツモデルのWRX S4譲りの装備も。フロントフェンダーアーチ後方に設けられたエアアウトレットはホイールハウス内に入り込んだ空気の圧力を低減し車体のリフトを抑え、タイヤの接地性と応答性を向上。
リアフェンダー後方のリアクォーターガーニッシュフィンやリアバンパー下面フィン、リアコンビランプキック、Dピラーカバーフィンは車両後方へ流れる空気を整流、または剥離させることで圧力変動を抑制しリアタイヤの接地性を高め、直進安定性や操縦安定性を向上するという。
またフロントエアダムは負圧によりダウンフォースを発生させ、乗心地と直進安定性を向上させるという。SUVではありながら、ダウンフォースなどの空力まで考えるところは、スバルらしい。
実際に細かいところまで見ていくと、実によくできている。ヘッドランプやリアテールランプの細かい造形、グリルの作りは精巧で、先代までちょっぴり感じられた大陸的な大味なところがなくなった。特によかったのがリアゲート下の彫り込まれたFORESTERのロゴ。きっと北米市場だけでなく、日本市場でも受け入れられるだろう。
ボディサイズは、全長および全幅が15mm拡大された全長4655×全幅1830×全高1730mmでホイールベース2670mmも変更なし。デザイン分で若干大きくなった程度でほぼ変わっていない。比較用に持って行ったランクル250と比べると、そのコンパクトさがわかる(というよりランクル250がデカすぎ)
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コメント
コメントの使い方パワートルク的にも燃費や静粛性などの変化でも、M-HVと違い、差額を認められるだけのちゃんとした上位互換となっているのが大きいですね。
ちょっと気掛かりだった無個性すぎかもしれない見た目も、紹介車両のようにOPで追加していれば、問題ないどころか特徴的にすらなってます。
上位グレード&全体的な外装OPで買うか、シンプルで買うけど後からホイール交換や社外パーツ・部分ラッピング等で個性出すかが主流かな。