「プリウスミサイル」という呼び名は正しいのか? 急発進・暴走を防止せよ!! 

高齢者にとって誤操作を誘発するシステムになっていないか?

プリウスの独特のシフト配置に問題があるのだろうか?
プリウスの独特のシフト配置に問題があるのだろうか?

 さまざまなところで指摘されているのは、プリウスのシフト配置や操作方法に問題があるのではないかということ。まとめてみたので見てほしい。

●ネットで指摘されているプリウスのシフト操作方法
■独特のシフト配置/PからR、N、Dにシフトする際にはブレーキ踏まないと変わらないが、NからR、Dにシフトする時はブレーキ踏まなくても変わる。駐車場の料金支払い時などで運転者の意志に反してNレンジ(エンジンの空ぶかしはない)に入り、アクセルを吹かし、その時メーター内のN表示を見て咄嗟にDレンジに入れると誤って急発進してしまうことになる
■見た目のレバー位置は同じ/どのレンジに入っているかはメーター内の表示で確認できるが、どのレンジに入っていてもレバーの位置は見た目は同じ。常に元の位置(ニュートラルポジション)に勝手に戻るので区別がつきにくい。しかもエンジンが停止しても無音だから気づかない
■紛らわしいBレンジの存在/山道などを走行する際にエンジンブレーキを効かせたい時に使用するBレンジ。一般的なAT車はDレンジから1段階シフトチェンジするだけで簡単に2レンジに入れることができるが、プリウスの場合は一度Pを経由しなければエンジンブレーキを効かせるBレンジに切り替えることができない。高齢者(RがHパターンの右下のMTに慣れた人は特に)であればバックと勘違いして後退をしたい時にRではなくてBレンジに入れてしまう可能性がある

 プリウスミサイルと呼ばれる理由の一つが、シフトレバーの操作方法だ。これは、さまざまサイトやYOUTUBEで危険性が指摘されている。

 こうした指摘は本当に正しいのだろうか?

 確かにメーター内にシフトポジションの表示があるとはいえ、Dレンジにシフトしてもニュートラルポジションにレバーだけ戻ってしまうのは高齢者には違和感があるかもしれない。視覚的な確認がし難く、自分ではDレンジにシフトしたつもりでも操作が曖昧でNレンジのままになってしまうケースもあり得る。

 NレンジからDレンジにブレーキを踏まなくても変わる指摘だが、 そもそも国産車のATでNからD、Rにシフトする際にブレーキを踏む必要があるタイプはほぼなく、この指摘はプリウスに限った話ではないのだ。

 プリウスはエンジンを掛けると、まずPレンジになり、Dレンジにダイレクトに入れる。ここからNレンジに入れるためには、レバーを右へ約1秒間、長倒ししないと入らない。日常的にはNレンジに入ってしまうことはない。ちなみにBレンジは、一段手前に引くだけでDからBに切り替わる。

 Nレンジでアクセルを踏むと先代30型ではピーという警告音+インパネが「Nレンジです」という画面に切り替わる。

 現行50型ではNレンジには入った状態でアクセルを踏むとピーという警告音と「Nレンジに入っています。ブレーキを緩めて任意のレンジに入れてください」と表示される。

 つまり、誤ってNレンジに入った→Nレンジに入ったと気づかないままアクセルを踏むが進まない(エンジン車だと唸るため気づくがプリウスはほぼ無音のため気づかない)→Nレンジの表示と警告音が鳴る→警告音に驚いて慌ててアクセルを離さないままDレンジに入れる→急に動き出してパニックになる→パニック状態でアクセルを離す判断ができなくて事故を起こす。 要するに判断力に乏しい人が乗って事故が起きている、ということではないだろうか?

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