2024年上半期の決算で日産の営業利益が前年同期比でマイナス90%になったことが大きな話題になっている。「専門家」と称する人たちがいろんなところで解説しているが、どうも原因分析が怪しい。まあ決算の数字というのは複合的なものなので、そもそも短く言いきることが難しいのだが、筆者から見て首を傾げるのは「日産はEV全振りで戦略を間違えた」というのと「経営者の単独責任」というふたつ。
経営者の責任については、原因とは別に立場上の責任は存在するのは当然だが、「それ」を排除したら良くなるのかという観点から見ると、少なくとも上半期決算の原因とは言えないと筆者は思っている。
文:池田直渡、写真:日産自動車
コメント
コメントの使い方EVのパイオニアと掲げてEV化のみに力を入れて台数を売る薄利多売ではなく台当たり利益を重視して、価格をつり上げ客のニーズを無視し続けたので当然の結果だと思います。また、国内は上層部が机上での決定だけで現場を無視してるやり方だから国内販売も低下してアメリカの損失をカバーする事すらできない状況なので自動車記事関係者には遅かれ早かれこうなる事は想像できてたのではないでしょうか。
アメリカの値引方法は、ゴーン以前からも続いてたわけだし、そもそもそれ以外やり方を知らないのでは?あとHev無いから理由もスバル、マツダの北米好調ぶりからそれも理由にならないから、もっと深刻。
固定費削減もそもそもゴーン時代700万台能力をスペイン、インドネシア閉鎖した程度で、本当に下がったのか?PBR0.2がそれを意味してる?
日産の発表内容がいまだに現状把握足りないのと社内関係者リークが酷い
誰一人として日産車の品質問題に言及していないのが不思議。在米ですが、駐車場100数十台で日本車率は78%。日産は韓国車よりも低い2.4%です。EV/HEVは7%なので投入遅れも無関係。CVTなどの不具合で3件も集団訴訟が起き、和解金に4億円以上。リコールが遅れたのも完全に日産の品質に対するイメージダウンでした。コンシューマーレポートの信頼性ランキングでも今や日本車最下位で、韓国車よりも下です。