アルファードにプラド、セレナ…4年たっても8年たっても売れてる10台「そのワケは?」

TOYOTA アクア/9月・月販5675台(’11年12月登場)

 アクアは’13年から’15年に、小型/普通車の販売1位になった。この時にコンパクトハイブリッドの定番になり、発売から9年近くを経過した今でも堅調に売れている。以前からトヨタの全店が扱ってきたので、法人ユーザー、レンタカー、カーシェアリングなどの需要も多い。これらのニーズは継続性があり、長く売れゆきを保つうえで有利だ。また、アクアのような5ナンバー車が減ったことも影響している。

【どんなクルマ?】
 トヨタ唯一のハイブリッド専用コンパクト。モデル末期だが、ヤリスが登場しても安定した数字を残してます!

【販売現場から分析「炎の男視点」by遠藤徹】
 ハイブリッド専用コンパクトというコンセプトで、当初からトヨタ全系列店扱いによる販売力の強さが後押ししている。モデルは古いが、絶えず安全対策中心に商品力を強化し、ユーザーをつかんでいる。

TOYOTA ノア/ヴォクシー/9月・月販 合計1万1175台(’14年1月登場)

 ノア/ヴォクシーは、歴代モデルを含めて内外装の質が高く使い勝手も優れている。現行型も2列目シートのスライドがしやすく、3列目はレバーを引くだけで跳ね上がる。荷室を広げるシートアレンジも簡単だ。インパネも丁寧に作り込んだ。

 さらに現行型は床の位置を先代型よりも85mm低く抑え、セレナのようなサイドステップ(小さな階段)を省くことができた。

 低床設計だから、3列目の床と座面の間隔も適度に確保され、低重心化により安定性も良好。さまざまな機能を高めて人気を保っている。

【どんなクルマ?】
 三つ巴2Lミニバン争いで常に販売1位の兄弟。写真のヴォクシーが人気だが、最近ノアの販売も伸びている。

【販売現場から分析「炎の男視点」by遠藤徹】
 5ナンバー車が一般ファミリー、3ナンバー&特別仕様車がヤングファミリー&若者層と、幅広いユーザーニーズに対応できるラインナップが好調な理由。ハイブリッドが半分ほどを占めている。

TOYOTA カローラフィールダー/9月・月販1400台(2012年5月登場)

 カローラのユーザーには法人も多く、社内の規定で5ナンバー車が購入の条件になる場合もある。そこで従来型も継続生産している。

 ワゴンのフィールダーも約30%は法人に購入され、小さな荷物の運搬など、バンのように使われる。プロボックスより後席が広く、4名乗車の用途もある。

 今は5ナンバーサイズのワゴンがシャトルに限られるから、フィールダーの人気も衰えていない。

【どんなクルマ?】
 昨年のカローラツーリング誕生後も併売し、安定人気のワゴン(こちらは5ナンバーサイズ)。顔も男前になった。

【販売現場から分析「炎の男視点」by遠藤徹】
 昨年9月、主軸は3ナンバーのツーリングに引き継いだが、格安の5ナンバーサイズの1.5ℓということもあり、法人層にも浸透中。

NISSAN セレナ/9月・月販6353台(’16年7月登場)

 標準ボディが5ナンバーサイズに収まるミニバンのなかで、3列目シートが最も広く、居住性の快適な車種がセレナだ。シートアレンジも多彩で、ミニバンの機能と運転のしやすさを高次元で両立させた。

 また今の日産には設計の古い車種が多く、堅調に販売できるクルマが減っているという実態がある。その結果、日産ディーラーの販売力がセレナに集中して、長期間にわたり好調に売れている。

【どんなクルマ?】
 プロパイロット搭載で鮮烈デビューし、’18年にはe-POWERモデルが追加。魅力武装が整い、今も順調に売れる。

【販売現場から分析「炎の男視点」by遠藤徹】
 根強い人気の高さに加えて、e-POWER、自動運転支援のプロパイロット、安全対策強化など、絶えず商品力アップのためのモデル強化の努力が幅広いユーザーに浸透している。だから売れる。

次ページは : HONDA シャトル/9月・月販1611台(’15年5月登場)

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