なぜいまスズキは絶好調なのか 快進撃スズキの勝因と懸念

■後継者問題、次世代技術問題

 スズキで気になるのは、他社との業務提携から商品化に至るまで、多岐にわたる重要な判断を鈴木修会長が行ってきたことだ。現時点で社長を務められる鈴木俊宏氏もベテランだが、鈴木修氏の時代がとても長かった。

鈴木修スズキ株式会社代表取締役会長/1930年1月生(88歳)/中央相互銀行(現在の愛知銀行)の行員だったが1958年に当時スズキ社長だった鈴木俊三氏の娘婿となる。同年4月スズキ入社。1968年6月に代表取締役社長に就任、2000年6月から代表取締役会長(CEO)

 またスズキはマイルド/フルハイブリッドを用意するなど電動化も進めるが、コンパクトな低価格車を中心にそろえるから、高コストな燃料電池車、電気自動車、プラグインハイブリッドなどは馴染みにくい。

 このような事情もあってトヨタとの業務提携を行った。

 それでも現時点で、スズキが日本の市場に優しいメーカーであることは確かだ。かつては他のメーカーも同様だったが、みんな外を向くようになってしまった。スズキにも不安な要素や欠点はあるが、今の状況ではスズキが支持されるのは当然だ。

 情けない話だが、どちらかといえば、消去法でそうなっている。

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