■3位は販売網を生かしたOEMの日産NV100クリッパー
【3位 日産NV100クリッパー(2015年2月登場) 3万2348台】
日産の軽参入初期は三菱ミニキャブバンのOEMだった時期もあるが、現在はエブリイのOEMとして日産で販売される軽1BOXバン。
2018年の販売台数では通年販売したという有利さはあるにせよ、OEMながらホンダ自社開発&生産のN-VANよりも売れたことは驚きで、軽トラックのNT100クリッパーと同様に日産の販売力の底力を痛感させられる。
グレード体系はほぼエブリイのJOIN系に相当するGX系の存在も含め、エブリイにほぼ準じている。
■新入りN-VANは半年の販売期間で4位入賞!!
【4位 ホンダN-VAN(2018年7月登場) 2万4439台】
2018年登場したN-VANは、前輪は短いノーズの下、エンジン&トランスミッションは横置きミッドシップというパッケージングのアクティバン、バモスの後継車である。
N-VANはエンジン横置きFFのN-BOXをベースにした商用バンで、確かに前席後方の荷室長はノーズが長い分ライバル車に劣る。
しかしフロアの低さや助手席をフラットに収納できる機能を持ち、左側のドアはセンターピラーレスとしている。
軽商用車で多い1人乗りでの使用であればライバル車と同等の荷室スペースを確保できるというユニークなコンセプトを持つ。
ユニークと言えばバイクも大きな柱となっているホンダ車らしくバイクのトランスポーターや車中泊にも使えるといった提案も行っている。
グレード体系は商用車と使われるG、L系、遊びにも使える+ファン系に分かれ、NA車には6MT、ファン系にはターボ車も設定される。
自律自動ブレーキもホンダセンシングが全グレードに標準装備され、N-VANのホンダセンシングは日本車トップクラスの性能を持つのに加え、先行車追従型のアダプティブクルーズコントロールまで備えるという軽商用車用とは思えないものが付く。
N-VANは自律自動ブレーキのようにズバ抜けた部分もある代わりに、価格は安くなく、運転席以外の居住性&快適性は絶望的であるなど、得手不得手が極端なクルマである。
それだけに軽1BOXバン業界に第三勢力として参入したN-VANが今後も売れ続けるは注目したいところだ。
販売統計はトランスミッションと大まかな人気グレードが入手できた。
●人気グレード
G&L:60%
+ファン系:40%
●トランスミッション
CVT:90%
6MT:10%
(分析)
N-VANは商用ユースオンリー以外にもそれなりに使われていると思われる。
■5~6位はトヨタと三菱がランクイン
【5位 トヨタピクシスバン(2011年12月登場) 7784台】
ダイハツハイゼットカーゴのOEMで、ハイゼットカーゴにあるデッキバンのようなマニアックな仕様がない以外はグレード体系もハイゼットカーゴにほぼ準じている。
●人気グレード
クルーズSAIII:30%
デラックスSAIII:18%
クルーズターボSAIII:15%
デラックス:15%
その他:22%
(分析)
ターボ車を含め豪華なクルーズ系が45%を占め、SAIIIの装着率も60%を超える。
●トランスミッション/駆動方式
4AT:88%
5MT:12%
2WD:63%
4WD:37%
(分析))
トランスミッションと駆動方式の比率は本家のハイゼットカーゴと同等だ。
【6位 三菱ミニキャブバン(2015年3月登場) 6447台】
三菱も長年1BOXバンはミニキャブバンを長年自社開発&生産していたのだが、2014年以降はEV仕様を除きエブリイのOEMを販売する形だ。
グレード体系はエブリイのJOIN軽に相当するブラボー系の存在も含め、ほぼエブリイに準じている。
●人気グレード
M:55%
G:25%
ブラボー:10%
ブラボーターボ:10%
(分析)
乗用車代わりにも使えるブラボーが20%を占めており、やはり豪華な軽1BOXバンに対する需要は決して小さくないのが分かる。
●トランスミッション/駆動方式
AT:80%
MT:20%
2WD:65%
4WD:35%
●販売上位3グレード
1位 M(2WD+4AT):25%
2位 G(2WD+4AT):18%
3位 M(4WD+4AT):12%
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