■7~8位はマツダスクラムバンとスバルサンバーバン
【7位 マツダスクラムバン(2015年3月登場) 6388台】
マツダは軽トラックのスクラムトラックと同様に、軽1BOXバンもスズキエブリイをOEMで販売している。グレード体系はターボ車が設定されない点など、シンプルなものとなっている。
●トランスミッション/駆動方式
AT:83%
MT:17%
2WD:65%
4WD:35%
【8位 スバルサンバーバン(2012年4月登場) 4847台】
スバルは軽1BOXバンも長年サンバーを自社開発&生産してきたが、軽からの撤退後はサンバートラックと同様にダイハツからハイゼットカーゴのOEM供給を受ける。
グレード体系はトヨタで販売されるピクシスバンにはないデッキバンも設定されるなど、ほぼ本家となるハイゼットカーゴに準じている。
●人気グレード
トランスポーター:43%
VB:27%
VC系(豪華グレード):27%
その他:3%
●トランスミッション
AT:75%
MT:25%
2WD:52%
4WD:48%
(分析)
軽1BOXバンとしては4WDの比率が高いのは、OEMとはいえスバル車であるためだろうか。
■あまり売れないもののしぶとく頑張る2台!!
【9位 ダイハツハイゼットキャディー(2016年6月登場) 816台】
軽スーパーハイトワゴン以上に全高が高い軽乗用車のウエイクをベースに、シートは前席のみで乗車定員は2人と割り切った軽商用バン。
ターボ車もそれほど高くない価格で設定し、自律自動ブレーキもSAIIIでまずまずの性能を持つのに調べてみると驚くほど売れていない。
2人乗りと割り切ったコンセプトと、ダイハツにはハイゼットカーゴという偉大な軽1BOXバンがあるためだろうか。
●SAIIIの装着率 約90%
●駆動方式
2WD:約70%
4WD:約30%
●ボディカラー
ホワイト:約35%
シルバー:約30%
その他:約25%(オプションのライトブルー、オレンジ、ピンク、ブラック)
【10位 三菱ミニキャブMiEV(2011年11月登場) 278台】
三菱はミニキャブトラック&バンのEV仕様を自社開発&生産しており、バンのEV仕様は現在でも販売されている。
バッテリーは航続距離100kmの10.5kWhと、150kmの16kWhの2つで、価格も176万9040円からと確かに高い。
しかし1回の走行距離が短い使われ方も多い軽商用車にEVは向いている。地方ではガソリンスタンドの急速な減少もあり家庭で充電できるEVはインフラで有利。
ガソリン価格に比べれば電気代は安定していることなどを考えれば商品力は低くないのだが、販売は風前の灯だ。
しかし3月26日に、「ミニキャブMiEVが日本郵政に2019年秋から2年間で1200台納入される」という発表があった。
前述したメリットは日本郵政での使用に向いており、長年頑張ってきたミニキャブMiEVにはこのチャンスで一花咲かせてほしい。
【まとめ】
軽トラック&軽1BOXバンは駐車スペースがあれば、軽自動車税や任意保険代といった維持費が非常に安い上に処分する際の査定も高いので、複数所有が可能な人なら1台あってもいい非常に便利なジャンルのクルマだ。
また軽トラック&軽1BOXバンはパッケージングに代表されるメーカーごとの考え方の違いや、車高のリフトアップやオフロードタイヤの装着といったカスタマイズなどマニアックな面白さもあり、たまには思い出してほしい存在だ。
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