■トヨタとマツダのEV提携、そしてスバルを待ち受けるホンダの刺客
スバルとトヨタのEV提携は前述したとおりだが、トヨタはマツダとも2017年8月に業務提携契約を結んでおり、トヨタの豊田章男社長とマツダの小飼雅道社長(現マツダ会長)は記者会見を開いた。
会見の多くの時間はアメリカにおける合弁会社の設立について割かれたが、その会見のなかでEVの共同開発にも触れていた。
豊田社長はこう語っている。
「EVのとあるクルマに乗ったことがあります。その感想は”EVですね”でした。電気自動車はアジが出にくい。今回の合意でブランドのアジを出したEV開発ができる」。
しかし前述のトヨタのEVのロードマップにはマツダの文字はなく、現段階ではEV開発はまだ表に情報が出てきていない。
トヨタはマツダとのEV協業に「アジ」を求め、スバルには「安全性」そして「AWD技術」を求めるといったところだろうか?
どちらにせよ個性豊かなEVが生まれてくることは間違いなく、マツダからもEV開発の続報を待ちたいところだ。
トヨタとスバル、そしてマツダという協業体制に対して自社でEV開発をしているのが日産とホンダになる。
日産はリーフの開発を続けており、航続距離の増加などにも積極的でプロパイロットなどとの連携もありEVに関してはややリードといったところ。
そこに迫る勢いで飛ばしているのがホンダだ。中国市場のみであるがヴェゼルベースのEVをすでに発表している。
当然のこととしてスバル、マツダ、そしてトヨタは政策としてEV導入を推し進める中国市場でのEV展開を想定に盛り込んでおり、数年後には各社によるSUV EV販売競争が激化するかもしれない。
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