これは注目!! 二輪用ドラレコがトランセンドから発売、スマホで記録動画も視られる!

これは注目!! 二輪用ドラレコがトランセンドから発売、スマホで記録動画も視られる!

 カー用品のなかでとにかく売れているのがドライブレコーダー。今年度はトータルで600万台の出荷も見込まれるほど好調である。その一方、ドラレコの市場は基本四輪となっており、二輪(バイクや自転車)に乗っている人向けのドラレコはこれまでクローズアップされたことは少ない。

 そこに登場したのが今回紹介する新商品。面白い使い方も含め、その魅力を解説しよう。

文/高山正寛、写真/阿部商会

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■そういえば、二輪車用のドラレコってあまり聞かない

 今回の二輪車用ドラレコはメモリーカードやSSD、そしてHDDなどの世界的メーカーである台湾の「トランセンド」製の「DrivePro20」という商品。これをサスペンションのトップブランドである「BILSTEIN(ビルシュタイン)」やシステムキャリアの「THULE(スーリー)」などを扱っている阿部商会が販売を行う。

 前述したように四輪車のドラレコは国産だけじゃなく、アジア圏などからも低価格商品が輸入、販売されているが、二輪車に関しては圧倒的に商品数が少ない。もちろん分母となる車両台数からも市場規模は少ないわけだが、それでも同じ公道を走る以上、二輪車にもドラレコを装着したほうがメリットは大きいことは言うまでもないだろう。

■コンパクトなボディに最新技術を集約

 四輪車とは違い、二輪車の場合は取り付けスペースなども制約を受けるが、「DrivePro20」は非常にコンパクトなボディが特徴だ。

 本体サイズは全長90.2mm×直径30mmの円筒形でカメラ重量は74gと軽量、実際ヘルメットへの装着を可能にする粘着パッド付きのマウンター(専用ホルダー)の重量は20gなのでトータルで100g以下、つまりスマホよりかなり軽いことになる。

これが2輪車用のドラレコ、トランセンド「DrivePro20」だ。車体に取り付けるスペースがないため、ヘルメットへ装着する仕様だ
これが2輪車用のドラレコ、トランセンド「DrivePro20」だ。車体に取り付けるスペースがないため、ヘルメットへ装着する仕様だ

 「DrivePro20」はヘルメットに装着することを前提としているが、円筒形にすることで空力的にも有利になる。それはこれまで二輪車に装着できるのはアクションカメラと呼ばれる類いの商品が多かったからだ。

 アクションカメラはその名のとおり、カメラをギュッとコンパクトにした形状が特徴。実際,取り付けキットも数多く販売されているが、走行速度が上がって空気抵抗が増えると脱落の心配も可能性としてはある。

 もちろん、「DrivePro20」も絶対脱落しないという保証はないが、円筒形にすることで比較的スムーズに空気を後方に流せる形状になっている。

走行時の風をもろに受けることを考慮し、円筒形にすることで空気抵抗を少なくしようとしている。また対候性や耐衝撃性もクリアしていることで実用性は充分。実売価格は2万円前後のようだ
走行時の風をもろに受けることを考慮し、円筒形にすることで空気抵抗を少なくしようとしている。また対候性や耐衝撃性もクリアしていることで実用性は充分。実売価格は2万円前後のようだ

 また、基本屋外での使用を想定していることからも耐候性などは充分考えられており、ホコリや水などの浸入に対しても国際規格であるIEC 60529(日本でいえばJIS C 0920)相当において、IP68に対応する試験を行っている。

 また、万が一の落下に際しても米軍の落下試験規格相当の耐衝撃性を確認している。動作環境温度もマイナス10℃~60℃とのことだ。

■今やドラレコの必需機能もしっかり搭載

 コンパクトなボディを持つ「DrivePro20」だが、ドラレコの基本機能としては対角140°、レンズの明るさはF/2.8、解像度はもちろんフルHDで1080Pを確保している。フレームレートも60/30fpsの2種類、動画フォーマットもMP4(H264)形式を採用する。

 そして何よりも現在のドラレコのトレンドともいえるソニー製のイメージセンサーである「STARVIS(スタービス)」を搭載することで夜間(暗所)での撮影にも強い。また明暗差が発生するトンネルなどの出入り口でもWDR機能により白飛びや黒つぶれも起こりにくい。

気になる録画画質だが、フルHDで1080Pを確保、またソニーのイメージセンサー「スタービス」を搭載により、夜やトンネルの出入り口でも色飛びは起きにくいので安心だ
気になる録画画質だが、フルHDで1080Pを確保、またソニーのイメージセンサー「スタービス」を搭載により、夜やトンネルの出入り口でも色飛びは起きにくいので安心だ

 また、本体にバッテリーを搭載することでカタログ値としては最大2.5時間の録画が可能。充電は付属のUSB Type-Aケーブルで行うことができる。

■Wi-Fi機能が利用用途を拡大させる

 このほか、「DrivePro20」にはGセンサーにより衝撃を感知すると録画中のファイルへの上書きを禁止する機能や5分間の停止状態が続いた際には電力商品を抑える「パワーセーブモード」も搭載する。

 しかし、なんといっても「DrivePro20」最大の魅力は本体にWi-Fi機能を搭載している点だ。コンパクトなボディと二輪車用なので本体には四輪車用ドラレコにある液晶モニターは当然付いていない。

車載型だとモニター一体型のものも多いが、2輪用はそうはいかない。そのためWi-Fiに接続することで、スマホでの映像確認やダウンロードも可能となった
車載型だとモニター一体型のものも多いが、2輪用はそうはいかない。そのためWi-Fiに接続することで、スマホでの映像確認やダウンロードも可能となった

 録画された動画は本体からSDメモリーカードを出し、無料の専用ソフト「DrivePro Toolbox」(WindowsだけでなくMacにも対応している)で再生や編集、走行経路のマップ表示も可能だが、それ自体が面倒なケースもあるだろう。

 そこで用意されたのがスマホ向けの専用アプリ「DrivePro」だ。このアプリもandroidとiOS両方に対応しているが、Wi-Fi接続することで記録中の映像確認はもちろん、スマホに記録データをダウンロードして閲覧ができる。

 例えばツーリング時、途中休憩の際にここまでの道のりを確認できることはもちろん、万が一の事故の際にもメモリーカードを本体から抜くことなく警察や保険会社などへ連絡したり、バックアップとしても使えたりなどWi-Fi連携によるメリットは大きいはずだ。

■二輪車ならではの映像は面白いし、役立つ

 「DrivePro20」はヘルメットに装着することを想定して開発されていることはここまでも触れたが、四輪車用のドラレコがカメラを固定するのに対し、ヘルメットに装着することで動きの多い面白い映像を記録できる。

 基本、視点移動に合わせてカメラも動くことで最近ではYouTuberのなかにもツーリング動画としてこの方法を用いているケースも多い。いわゆる「ツーリング実況」でもライブ感が出るし、また実用面でも側面からの追い抜きなどに対し、少しだけミラーや側面を見るだけでもその映像が記録できるメリットもある。

デザイン的にはやや目立つが、実用性としては申し分ない。またライダー目線での画像が取れるという事もあり、臨場感あふれる走行シーンの撮影も可能だ。これからの進化にも期待だ 
デザイン的にはやや目立つが、実用性としては申し分ない。またライダー目線での画像が取れるという事もあり、臨場感あふれる走行シーンの撮影も可能だ。これからの進化にも期待だ 

 ちなみに本体には32GBのmicroSDカードが付属しているが(もちろんトランセンド製)、本体は256GBまで対応しているのでデータの読み書きの回数を減らす意味でも最低でも64GBを購入することをオススメする。

 安全面を考慮することは常識だが、使い方によってはさらに面白い映像が撮れる点も「DrivePro20」の魅力と言えるはずだ。

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