どのクルマを買っても燃費性能は優秀な時代
その結果として、最近はユーザーも燃費の細かい数字にはこだわらなくなったといわれているが、その背景として世の中に出ているクルマの平均燃費がおしなべて優秀になり、どのクルマを買っても実用上の燃費性能はおおむね優秀という状況がある。
冒頭に、実走行燃費がリッター10〜15kmの時代に、その倍も走るプリウスが出たことで燃費競争に火がついたと述べたが、いまはその数字がリッター20km台なかばまで向上して安定したという状況。
もちろん、燃費性能トップのハイブリッド車でエコランを心がければ実走行でリッター30km以上も可能だが、それはあくまで特殊ケース。誰が運転しても安定してリッター30km以上走るようなクルマ(モード燃費でリッター40〜50km?)が登場しないと、かつてのプリウス並みのインパクトはない。
つまり、内燃機関車両の燃費競争は、そろそろ理論上の限界に近づきつつあるということ。次の燃費戦争は、たぶん電動化車両が出揃って本格的に“電費”の比較が始まるようになってからじゃないかな?
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