技術はなんのために発展するのか AIと自動運転と少しだけ『けものフレンズ』【編集部便り】

■作家、技術者、消費者、それぞれの役割

 夢を形にして見せるのがクリエイターであり、その夢を大いに語るのがユーザーの役目であって、そうした夢を叶えてゆくのがエンジニアの仕事なのだと思っています。

 『けものフレンズ』という作品は、「夢」を見せてくれました。一部繰り返しになりますが、それは機械が人と動物の架け橋となる夢でもありました。

 まぎれもなく優れたクリエイターの仕事であり、こうした夢は、(多くの優れたSF作品と同じように)いま技術開発を続けているエンジニアたちに、矜持やプライドややる気を与えてくれたのではないかなと思っています。

 『けものフレンズ』最終話のラストシーンでは、水上に浮かぶジャパリバスの遙か彼方にうっすらと2本組みの主塔を持つ斜張橋が見えます。

 おそらく「あの世界」でもモータリゼーションは発達しており、その技術力がジャパリバス+ラッキービーストの自動運転および人工知能技術を生み出したであろうことは想像に難くありません。

 巨大せるりあんを海に引きずり込んで倒す決め手となったのは、ラッキービーストによる自己犠牲をともなう献策でした(「自己」という概念をラッキービーストが持つかどうかは微妙ですが)。

 「機械が人のようになることよりも、人が機械のようになってしまうことのほうがよほど恐ろしいのではないでしょうか」

 とは、脳科学者である池谷裕二氏の言葉です。

 ラッキービーストの開発者はきっと、彼のジャパリパークでの活躍を知ったらとても誇らしいだろうなと思います。

 『けものフレンズ』、しみじみいい作品ですよね。

 ではそろそろ本企画担当編集は、「先日NHKの『プラネットアースⅡ(ユキヒョウ編)』のナレーションで聞いた、地面に体を擦りつけるのはネコ科の動物が相手を誘っているポーズ、という情報について、そういえばサーバルさんとカバンさんに最初に会った時、ライオンさんは床に体を押しつけてなかったか……?」というのを確認する仕事に戻りたいと思います。

 長々とありがとうございました。

【完全に調子に乗ってる本記事担当編集の書いた記事は以下】

『けものフレンズ』に自動運転とAIの幸せな可能性を見た【編集部便り】

『けものフレンズ』自動運転とAI考察のための感想メモ【編集部便り】

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