こんな時だからこそ!!? 珍グルマ試乗紀行 vol.02 ~ダラーラ ストラダーレ編~

 いまだ緊急事態宣言も解かれぬ4月-5月のこと。ベストカーでは取材先の選定に頭を悩ませていた。なにせ発表会も中止(または延期・オンラインでの実施)、試乗会も中止、広報車の貸し出しも中止……。どうすんだこれ。

 だがそんな中だからこそ、というべきか、普段はあまり乗ることのないクルマたちに試乗して回ることができた。題して「珍グルマ試乗紀行」。今回は株式会社アトランティックカーズの「ダラーラ ストラダーレ編」をお届けしよう。

珍グルマ試乗紀行 vol.01 ~ACコブラ427&ランチアストラトス編~はこちら

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※本稿は2020年5月のものです
レポート:松田秀士/撮影:平野 学/協力:株式会社アトランティックカーズ
初出:『ベストカー』 2020年6月10日号


■軽量ボディ+ハイパワー Rカーコンストラクターが作った究極の一台

 ダラーラと聞いてピンとくればかなりのレース通。

 F1やインディカー、そして日本のスーパーフォーミュラのシャシーコンストラクターなのだ。ボク自身も1999~2000年のINDY500でダラーラ製マシンのステアリングを握った。

わずか855kg 。レーシングマシンのDNAを色濃く引き継いだ1台

 ストラダーレのシャシーは金属ではなくフルカーボン。タブと呼ばれるボートのようなモノコックがそれにあたる。まさにF1マシンと同じ製造技術が盛り込まれ、ドアを廃したことで抜群の強度と剛性を得ている。

 ドアがないのでドアに当たる部分に腰かけ、片足を跨いでシートの股の部分にあるステップに置いて乗り込む。ちょっとした儀式のようなものだ。

まさかの「0ドア」。乗り込むのも一ひと苦労だ

 シートはいくつかの硬めのパッドをモノコックに貼り付ける固定式。ステアリングはチルト&テレスコで調整し、ペダルは台座ごと前後に動く仕組みだ。前後重量配分を理想形にするためだろう。

 それもそのはずで車重はわずか855kgと驚くほど軽い。ここまで軽いとドライバーの乗る位置で重量バランスが変わる。

大きなリアディフューザーによりダウンフォースを増大させている。格好だけではないのだ

 エンジンはフォード製の4気筒2.3Lエコブーストエンジンをツインターボ化とチューニングして400ps。前述したように車体が超軽量なので後輪駆動ながら0~100km/h加速は3/75秒と馬鹿ッ速!

エンジンはフォード製エコブーストエンジンをツインターボ化とチューンし、400psを達成

 走り出すとカーボン素材に直接座っているダイレクト感が身体をしっかりホールド。乗り心地は硬いが突き上げ感が少ないのでまったく気にならない。

 試乗車は6速のシングルクラッチ・ロボタイズドAT仕様だが6速MTもある。

松田秀士氏の右手の位置にエンジンを搭載するミドシップ(MR)。荷室容量はほんのわずか

 1速で踏み込むと、この雨のなか簡単にホイールスピンした。でもボッシュのスタビリティコントロールなど電子デバイスがしっかり制御してくれる。

フロントからリアタイヤにかけて1枚のカーボンで形成。壊したら修理費用は数百万円になる

 レーシングマシンの技術をふんだんに取り入れたストラダーレは最高速280km/hで820kg以上のダウンフォースが得られるという。まさにレーシングコンストラクターならでは。

 このクルマ、普通に走らせるだけで脳内活性ホルモンが湧き出てくる。

本来屋根もフロントガラスもないクルマ。後ろが見えないためミラー型バックモニターを装着

■ダラーラストラダーレ 諸元
・全長:4185mm
・全幅:1875mm
・全高:1041mm
・ホイールベース:2475mm
・車両重量:855kg
・エンジン:直4DOHC+ターボ
・総排気量:2300cc
・最高出力:400ps/6200rpm
・最大トルク:51.0kgm/3000-5000rpm
・ミッション:6MT(AMTに変更可)
・価格:2256万円~(試乗車は約3600万円)

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