ステランティスジャパンが米国製自動車認定制度を活用してピックアップトラック「ラム」の2027年の日本導入を発表! やっぱりアメリカンV8サウンドはシビれるぜ!

もはや高級SUV顔負け! 豪華すぎる室内と驚きの装備

インパネ中央には14.5インチの大型ディスプレイ、12インチのデジタルメーター、助手席専用の10.25インチタッチスクリーン、ヘッドアップディスプレイなども装備され、高級サルーン並みの豪華さだ
インパネ中央には14.5インチの大型ディスプレイ、12インチのデジタルメーター、助手席専用の10.25インチタッチスクリーン、ヘッドアップディスプレイなども装備され、高級サルーン並みの豪華さだ

 ラム1500リミテッドの魅力は、大きなボディとパワフルなV8エンジンだけではない。むしろ注目したいのは、ピックアップトラックとは思えないほど豪華なインテリアである。

 室内には本革や本物のウッドをふんだんに使用。ダッシュボードはもちろん、乗り降りの際につかむ手すりにまで革張りを採用するなど、細部にわたって上質な仕立てが施されている。

 もはや仕事道具としてのトラックというより、高級SUVに巨大な荷台を組み合わせたいわば「陸のクルーザー」ような存在といえる。

リアレッグルームはクラス最大級となる1138mmを確保。座面を跳ね上げることもできる。もちろんピックアップとは思えない室内の広さ
リアレッグルームはクラス最大級となる1138mmを確保。座面を跳ね上げることもできる。もちろんピックアップとは思えない室内の広さ

 後席の快適性も見逃せない。リアレッグルームはクラス最大級となる1138mmを確保。さらにクラス唯一というリアシートのリクライニング機構も備えている。

 後席にもシートヒーターやシートベンチレーションのほか、背中、太もも、お尻も可能なマッサージ機能を備えているので、長距離ドライブでも快適に過ごせそうだ。

 インパネ中央には14.5インチの大型ディスプレイを備えたインフォテインメントシステム「UCONNECT 5」を搭載。

 さらに12インチのデジタルメーター、助手席専用の10.25インチタッチスクリーン、ヘッドアップディスプレイなども用意され、デジタル装備の充実ぶりも目を見張る。

 音響システムには19スピーカーを備えるHarman Kardonプレミアムサウンドシステムを採用。360度サラウンドビューカメラ、2つのワイヤレス充電機能、6口のUSBポートなども装備される。

荷台の左右に独立した収納スペース「RAM BOX」が設けられている
荷台の左右に独立した収納スペース「RAM BOX」が設けられている

 そして、アメリカンピックアップらしいユニークな装備が「RAM BOX(ラムボックス)」だ。荷台の左右に独立した収納スペースを設けたもので、サイズは長さ1280mm、幅360mm、高さ470mm。

 水抜き穴が設けられているため、氷を入れてクーラーボックスとして利用することもできる。内部には電源ポートも備え、アウトドアでの使い勝手も考えられている。キャンプや釣りなどを楽しむユーザーには、かなり魅力的な装備ではないだろうか。

 さらに乗り降りをサポートするパワーサイドステップも標準装備される。大きくて力強いだけではなく、快適性や使いやすさにもしっかり配慮されているところが、現代のアメリカンピックアップの進化を感じさせる。

ラム日本導入を可能にした「米国製乗用車の認定制度」とは? アメ車輸入のハードルが大きく変わった!

威風堂々としたラムのフロントマスク
威風堂々としたラムのフロントマスク

 今回のラム1500リミテッドの日本導入で、もうひとつ注目したいのが「米国製乗用車の認定制度」である。実は、この制度の創設がラムの正規輸入を実現する大きなきっかけとなった。

 国土交通省は2026年2月16日、道路運送車両の保安基準を改正し、「米国製乗用車の認定制度」を創設。同日から施行した。

 この制度は、2025年7月22日の日米間の枠組み合意を踏まえ、日本の交通環境における安全性を確保しながら、米国製自動車を受け入れやすくすることを目的としている。

 では、具体的に何が変わったのか? 従来、アメリカで製造され、現地の安全基準に適合しているクルマであっても、日本で販売するには日本の保安基準への適合確認が必要だった。

 アメリカと日本では、衝突安全や灯火類、排出ガスなどに関する基準が異なるため、日本向けの追加試験や仕様変更が必要になる場合があったのだ。これが、アメリカでは人気の高いクルマでも、日本への正規導入が難しい理由のひとつになっていた。

 ところが新制度では、米国で製造され、米国基準に適合した対象車両について、安全性の確保や公害防止に必要な措置が講じられ、国土交通大臣の認定を受けた場合、日本の保安基準に適合しているものとみなされる。

 つまり、一定の条件を満たせば、日本国内で販売するための追加試験などの負担を軽減できるようになったのである。そして今回、ステランティスジャパンもこの制度を利用し、ラム1500リミテッドの日本導入を決定したというわけだ。

北米仕様のウィンカーは赤だが日本仕様はオレンジに変更した
北米仕様のウィンカーは赤だが日本仕様はオレンジに変更した

 日本仕様に際して、ウインカーが赤色からオレンジ色に変更されたほか、導入されるリミテッドには、コーナーセンサーやサイドミラー自動開閉機能、電動ステップ、全車速域ACC、車線逸脱機能付きLKA(レーンキーピングアシスト)などを装備。

 なお、今回展示された車両は2026年モデルで、日本に導入される予定の2027年モデルとはタイヤサイズ(2026年モデルは20インチ、2027年モデルは22インチ)など一部仕様が異なる。

 日本市場にどれほどのピックアップトラック需要があるのか未知数だが、トヨタハイラックスや三菱トライトンなど、ピックアップトラック市場が盛り上がっている現実がある。

 2024年2月に発売された三菱トライトンは2024年3671台、2025年2791台、2026年1~9月は1437台。2024年~2026年の累計販売台数は7899台。2026年6月から新規受注停止。2027年春から夏頃に予定されている一部改良モデルの投入に合わせて受注再開される見通しだ。

 2026年5月に発売された新型ハイラックスは人気過ぎて受注停止の状態が続いており、2026年5月~9月までの販売台数は1390台を数えている。

 日本でどれほどの需要があるのかは未知数だが、まず100台という限定的な導入規模は、市場の反応を見極める意味でも興味深い。

 これまでアメリカ製ピックアップトラックは並行輸入業者によって日本で販売されてきたが、この米国製乗用車認定制度によって、正規輸入車として購入できるメリットは計り知れないほど大きいと思う。

 しかも、アメリカンV8エンジンを搭載したラグジュアリーピックアップトラックである。ラムを欲しい人は早めに問い合わせすることをお薦めする。

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