SUV部門はX7が制すか?
■SUV部門エントリー車
●BMW X7
●アウディQ8
●キャデラックエスカレード
最近、オラオラ顔界で快進撃しているのがBMW。そのSUV部門の代表は、言うまでもなくX7になる。
BMWのオラオラ手法は極めて単純。キドニーグリルをひたすら巨大化しているのである。
これは意外と効果的で、部分をただデカくしているだけなので、従来のイメージとの比較が容易。見た瞬間に「デカッ!」と感じる。その瞬間がオラオラである。
一方アウディQ8は、シングルフレームグリルの新境地を開いている。グリルにグレーの口輪をはめ、クチビルの厚さを強調。形状的には丸みを強めることで、生物的な「口」感を高めている。口の下には「ヘ」の字方のモールを添えて、不機嫌イメージも演出。
アメリカンなデカグリルで君臨していたキャデラックエスカレードは、新型XT6と同様、シンプル&ソフィティスケイテッド路線に完全転向。
アメリカ代表としてエスカレードを一応入れてみましたが、オラオラ度は大幅に弱体化したと言わねばなるまい。
★判定/アウディQ8の勝利!
セダン部門はロールスロイスが圧倒!?
■セダン部門エントリー車
●BMW7シリーズ
●ロールスロイスファントム
●ホンダレジェンド
メルセデスベンツはグリルの巨大化に走っておらず、鷹の目顔で統一してしまったためオラオラ戦線から脱落。一方BMWは例のキドニーグリル巨大化で、ここでも7シリーズが快進撃中だ。
7シリーズのキドニーグリルは横幅が広い分、X7よりさらにオラオラしている。あんなのがバックミラーに見えたら、「鼻の穴に吸い込まれる~!」とか、「鼻息に吹き飛ばされる~!」という本能的な恐怖を抱かずにはいられない。
現在のBMWのラインナップのなかでも、最強のオラオラ顔と言っていいだろう。
一方、ロールスロイスファントムは、先代型の正常進化型。確かにファントムのパルテノングリルは権威の象徴で、誰だってあんなのに後ろから来られたら道を譲ちゃうけど、斬新さはない。
その点、日本代表のホンダレジェンドの顔には斬新である。別に口がデカいわけではないが、五角形グリルとヘンテコリンな形状のヘッドライトの組み合わせはカラス天狗とでも言おうか。
「なにこのめっちゃブサイクな顔!」という不思議な威圧感がある。ぜんぜん売れてないから珍しいし。
しかし総合的には、キドニーグリルを極限まで巨大化した7シリーズの優位は動かないだろう。
★判定/BMW7シリーズの勝利!
オラオラ顔の多いピックアップ部門は?
■ピックアップトラック部門エントリー車
●フォードF150
●シボレーシルバラード
●ラム
まさにピックアップ界の三大オラオラ顔。常にこの3車はアメリカンなオラオラ度を競ってきた。
どれが一番オラオラかは、グリルの色にも大きく左右され、一概に言えないし、好みもあるので判定が非常に難しいが、あえて言わせていただきますと、フォードFシリーズは非常に正統派なオラオラで、迫力はもちろん十分なんだけど正統派ゆえの弱さというか、フレッシュな押しはやや弱い。
車名にダッジの名を捨てて単に「ラム」となったラムちゃんは、伝統のブタ鼻を弱めて通常に近いボンネット形状にしたことが、オラオラ的には裏目に出ている。
その点シボレーシルバラードは、オラオラの伝統芸であるメッキグリルのこれでもか重層攻撃。
メッキラインをビッグマック風に積み重ねることで、オラオラピックアップデザインの新境地をちょっとだけ開いたと言えるのではないか?
★判定/シボレーシルバラードの勝利!
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