■マツダ3の最強マイチェン案
(TEXT/国沢光宏)
○は個性を感じるスタイル。×はマツダ3について決定的な○を見つけられないでいること。
デザインも○というより個性を評価したモノ。そもそもキャビンスペースが重視されるCセグメントにおいて、あんな狭いキャビンにするなんて理解できない。
また、スポーツカーじゃないのに斜め後方視界の悪さを看過した実験チームの仕事ぶりも納得しがたい。ドライバーからの視界を重視したインプレッサと比べたら、圧倒的に死角が大きい。パワーユニットも特徴なし!
私がマツダ3のマイナーチェンジを任せられたら、まずは安全性の確保に注力する。具体的に言えば、デジタルアウターミラーで危険物を選択して警告出すシステムを構築します。
画像解析技術の進化と、斜め後方に向けて設置するレーダーを協調させたら、歩行者や自転車、バイク、車両などが接近していたら判別することは可能。とにかく交通量多い都市部でマツダ3のハンドル握ると、斜め後方視界の悪さがストレスになる。
ふたつめはクロスオーバー仕様の設定です。今やCセグの売れ筋になってるの、少し車高上げたモデル。CX-30はあるが、フィットに対するフィットクロスター、A4アバントに対するA4オールロードクアトロのような仕様だ。
マツダ3なら案外カッコいいクロスオーバーになるかもしれません。そのうえで1800ccのディーゼルを改良してメインに据えたい。現在の騒音特性や絶対的なパワーは、少しばかり物足りない。出力とトルクを10%くらい上げればいいと思う。アメリカ仕様についちゃ2500ccターボでしょう!
■国沢流マイチェン案
・安全性を向上させるためのシステムを構築。デジタルアウターミラーとレーダーで死角をカバー
・あらたな売れ筋とすべく、クロスオーバー仕様を設定
・1.8L SKYACTIV-Dの性能(馬力、トルク)を10%程アップさせ、物足りなさを解消する
■トヨタ クラウンの最強マイチェン案
(TEXT/片岡英明)
65年もの長い歴史を誇り、多くの人に愛されているのがトヨタのクラウンだ。
サクセスストーリーを築いた日本の富裕層のためのプレミアムセダンで、歴代のクラウンは一歩先を行く先進的なメカニズムと高い快適性を売りにしている。15代目となる現行モデルはマジェスタを統合し、エクステリアデザインもメカニズムも大きく変えた。
優れている点は、歴代のクラウンのなかでもっともスポーティ度が高いことだ。プラットフォームを一新し、リアサスペンションも専用設計としたから、ボディの大きさを感じさせない軽やかな身のこなしを見せる。
ドライバーズカーとして高い実力を秘め、しかも乗り心地はしなやかだ。ハイブリッド車を含め、エンジンもパワフル。
前席だけでなく後席でも快適だからロングドライブは余裕でこなす。実力は先代より大幅にアップしているが、販売は今一歩。
その理由は、クラウン党が好むデザインではないからだ。アウディのように6ライトウィンドウにし、ピラーを寝かせて若さをアピールした。が、歴代のクラウンを乗り継いでいるファンからはチャラく見えてしまう。
シルエットを変えたい、というのが本音だ。が、それにはフルモデルチェンジ級の出費を強いられる。低予算でカッコよくするには、風格を感じない、格下のカムリと似たリアビューを変えることだろう。
やはりクラウンらしさを感じるのは横長の力強いリアコンビランプだ。また、安っぽいメーター周りのデザインも変更し、高級感を増したい。
■片岡流マイチェン案
・代々乗り継いできたクラウン党にウケるデザインに。現在はアウディっぽいがチャラく見える
・リアビューを格下であるカムリとは違うデザインに変更
・安っぽいメーター回りを高級感のあるデザインに
・次のフルモデルチェンジではシルエット変更を!
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