トヨタ車だけどオーラは完璧に欧州車…トヨタプロエースシティが日本で買えるとな??

欧州生まれのミドルクラスミニバン

トヨタプロエースシティヴァーソ・ロングホイールベース
トヨタプロエースシティヴァーソ・ロングホイールベース
ヒットモデルとなったシトロエンベルランゴ
ヒットモデルとなったシトロエンベルランゴ
プジョーリフター。商用車版の車名はパートナー
プジョーリフター。商用車版の車名はパートナー
2017年にグループPSA傘下に入ったオペルの乗用ミニバン、コンボライフ
2017年にグループPSA傘下に入ったオペルの乗用ミニバン、コンボライフ

 ここからは、乗用のミニバンとして日本市場に並行輸入されて販売されているプロエースシティヴァーソに話を絞って進めていこう。

 すでに日本市場ではグループPSAジャパンからプジョーはリフター、シトロエンはベルランゴとして2020年10月から販売され(カタログモデル)、将来的には2021年に日本に再上陸するオペル(英国ではヴォクスホール)ブランドのコンボライフとして、欧州の“3兄弟”として出揃うことになる予定。

 エクステリアではフロントグリル部分やインストルメントパネルの仕立てなど、インテリアのデザインの細部に変更を加えて、ブランドごとに個性を主張しているが、ボディサイズなどはほぼ共通だ。

奇をてらうことなくトヨタ車らしくうまくまとまっているデザイン
奇をてらうことなくトヨタ車らしくうまくまとまっているデザイン
プロエースシティヴァーソ・ロングホイールベースは全長4753×全幅1848×全高1812mm、ホイールベース2975mm
プロエースシティヴァーソ・ロングホイールベースは全長4753×全幅1848×全高1812mm、ホイールベース2975mm

 次にプロエースシティヴァーソのボディサイズについて確認しておくと、ショートホイールベース(SWB)とロングホイールベース(LWB)が設定されている。

 ボディサイズはSWBが全長4753×全幅1848×全高1810mm。このL1と呼ばれるSWB仕様に比べ、L2とされるLWB仕様は、前者よりも350mm長く、ホイールベースが190mm伸びて、リアオーバーハングが160mm延ばされた、全長4753×全幅1848×全高1812mm。

 ちなみに、同じトヨタブランドのミニバンであるノア(ヴォクシー、エスクァイア)、アルファード(ヴェルファイア)、日産NV200バネット、そしてシトロエン版のベルランゴとルノーカングーと比べると次のようになる。

日産NV200バネットは全長4430×全幅1695×全高1850mmとプロエースシティヴァーソ・ショートホイールベースよりも全長が26mm長く、全幅が153mm狭く、全高が50mm高い
日産NV200バネットは全長4430×全幅1695×全高1850mmとプロエースシティヴァーソ・ショートホイールベースよりも全長が26mm長く、全幅が153mm狭く、全高が50mm高い
プロエースシティヴァーソ・ショートホイールベースに比べ全長が123mm短く、全幅が18mm狭く、全高が10mm高いルノーカングー
プロエースシティヴァーソ・ショートホイールベースに比べ全長が123mm短く、全幅が18mm狭く、全高が10mm高いルノーカングー

■トヨタプロエースシティヴァーソ・ショートホイールベース
全長4403×全幅1848×全高1800mm、ホイールベース2785mm
■トヨタプロエースシティヴァーソ・ロングホイールベース
全長4753×全幅1848×全高1812mm、ホイールベース2975mm
■シトロエンベルランゴ(日本仕様)
全長4405×全幅1850×全高1850mm、ホイールベース2785mm
■ルノーカングー(日本仕様)
全長4280×全幅1830×全高1810mm、ホイールベース2700mm
■日産NV200バネット
全長4430×全幅1695×全高1850mm、ホイールベース2725mm
■トヨタノア
全長4695×全幅1695×全高1825mm、ホイールベース2850mm
■トヨタアルファード
全長4945×全幅1850×全高1950mm、ホイールベース3000mm

 こうして見ると全長とホイールベースの数値は、ノア兄弟がプロエースのちょうどSWBとLWBの中間に位置しており、アルファードの5m弱の全長や3000mmのホイールベースなどとは差がある(プロエースのSWB/LWDの間に入る感覚が近い)。

 このように、ミドルクラスミニバンというカテゴリーにプロエースシティヴァーソはピタリとはまる。

 どうしても日本メーカーの商用バンベースのミニバンでは内外装のデザインなどがみすぼらしくなりがちだが、デザインに関しては共同開発モデルとしてフランス流の仕立てによって、プロエースシティはトヨタ車の無骨の印象はある程度抑えられている。

 小排気量エンジンで効率よく走らせるという、いかにもヨーロッパ的なコンセプトは共感がもてる。

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