RX-7、スープラ、R34GT-R… 1990年代後半に活躍したクルマ 5選

トヨタ スープラ A80型 (1993年~2002年)

 先代A70スープラに対し、丸みを帯びてグラマラスなスタイリングへと進化したのがA80型スープラだ。低いノーズや大型のリアウィング、ワイドなフェンダー周りなど、今見ても新鮮味がある。

 3.0リッター直6ツインターボの2JZ-GTEエンジンは、500psを超えるチューニングにも耐え、カスタムユーザーも多くいた。

 こちらも映画「ワイルドスピード」の初作にて、主人公が乗るマシンとして採用されており、劇中では最後まで大活躍をした。GT-Rと並んで、「ジャパニーズスポーツカーの代名詞」とも言えるほど、知名度が高い一台だ。

トヨタ 4代目A80型スープラ(1993年)…1997年のマイナーチェンジでサスペンションに相互連携ショックアブソーバーシステム「REAS」を採用し、さらに操縦性が向上した
トヨタ 4代目A80型スープラ(1993年)…1997年のマイナーチェンジでサスペンションに相互連携ショックアブソーバーシステム「REAS」を採用し、さらに操縦性が向上した

ホンダ インテグラタイプR (1995年~2001年)

 インテグラタイプRといえば、このDC2型を連想するほど、強烈なインパクトでデビューしたモデルだ。3ドアクーペのDC2型と、4ドアハードトップのDB8型とあり、どちらも1995年に登場している。

 200psのB18C型1.8L、直4 VTECエンジンは、200ps/19.0kgmを発生。1060kgという軽量ボディに200psのパワーは強烈に速かった。

 8000回転まで回るVTECエンジンの凄さ、そして、サーキット走行に合わせて強化したサスペンションやボディなど、スポーツカー好きのホンダエンジニアが、ワイワイ楽しみながら開発をしたのが目に浮かぶ。

インテグラ タイプR 3ドアクーペ  200psのB18C型1.8L、直4 VTECエンジンは、200ps/19.0kgmを発生 当時、FF最強のハンドリングマシンと言われていた
インテグラ タイプR 3ドアクーペ  200psのB18C型1.8L、直4 VTECエンジンは、200ps/19.0kgmを発生 当時、FF最強のハンドリングマシンと言われていた

スバル インプレッサWRX STI (1992年~2000年)

 最後は個人的な趣味だが、インプレッサWRXもあげたい。世界ラリー選手権(WRC)での勝利を目標に開発されたインプレッサWRXをベースにしたコンプリートカーが「WRX STI」だ。

 1994cc EJ20型水平対向4気筒DOHCインタークーラー付きターボを搭載し、コンパクトなボディに4WDシステムを詰め込んだ。また、2リッタークラス最強の座をかけ、WRX STIのEJ20エンジンと、ランエボシリーズの4G63型ターボが、パワー(トルク)競争を繰り広げていたのも印象的だった。

 1995から1997年にかけて3年連続でWRCマニュファクチャラーズタイトルを獲得したのを記念し、98年には「インプレッサWRカー」のイメージを忠実に再現したロードモデルとして、400台限定で「22B」が発売された。販売価格は500万円と、高額にもかかわらず2日で完売した。今ではどんなに欲しくても、手に入らない一台だ。

WRカーのイメージを強く受け継ぐ22B STIバージョンは、高価格車でありながら、400台を2日で売り切った
WRカーのイメージを強く受け継ぐ22B STIバージョンは、高価格車でありながら、400台を2日で売り切った

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