元祖KAWAIIクルマ「フィアット 500(チンクエチェント)」
イタリアの自動車メーカー「フィアット」の小型自動車「500」は、なんと初代の登場が1936(昭和11)年という、長い歴史を持つクルマです。現在、日本市場のフィアット500は、2008年3月に登場した第2世代にあたります。ちなみにチンクエチェントとは、イタリア語でCinque=5 (チンクエ)、Cento=100(チェント)となり、「500」を意味します。
現行フィアット500は、大ヒットした先代のNUOVA(ヌオーバ)500のデザインをモチーフとしており、一目で「フィアット500」だと分かる可愛らしいデザインが魅力です。
既に欧州地域では、次期型のフィアット500がワールドプレミアされています。最大の特徴は、42kWhのリチウムイオンバッテリーを内蔵したEVとなったこと。まさに、レトロなデザインはそのままに、中身を最新技術で刷新したモデルです。
武骨SUVの頂点「メルセデスベンツ Gクラス」
通称「ゲレンデ」と呼ばれる、メルセデスベンツのSUV「Gクラス」。軍用車両を民生用にアレンジさせたのが始まりのクルマです。初代Gクラスは1979年に登場、それから約40年後の2018年6月にフルモデルチェンジをしました。
とはいえ、四角いボディや丸形ヘッドライト、張り出したフェンダー、フロントフェンダー上のウインカーなど、武骨なエクステリアの特徴はそのまま受け継いでいます。対照的に、インテリアは12.3インチのワイド液晶2枚を用いたインストルメントパネルなど、メルセデスの最新モデルらしいデザインも採り入れられました。
また、最新の運転支援システムも採用しており、武骨なエクステリアからは想像がつかないほどに最新鋭のクルマです。
どこへでも行ける、何でもできる「Jeep ラングラー」
ラングラー (Wrangler) は、アメリカの自動車メーカー、クライスラーが1987年から販売しているクルマです。現在販売されているモデルは2018年にデビューした4代目。
まん丸のヘッドライト、縦7つのスロットが刻まれたグリル、台形型のホイールアーチ、垂直気味のフロントウィンドウ、外ヒンジのドアとエンジンフードなど、初代からほぼ変わらないそのデザインを持つクルマで、昔は多くの日本人が、この手のオフローダー車をすべて「ジープ」と呼んでいたほど、日本で浸透しているクルマです。
「オフロード最強」の血筋を受け継ぐラングラーは、高い耐久性と、悪路走破性の高さが自慢です。それもそのはず、米軍の軍用車両としても使用されており、その頑丈さは折り紙付き。それにもかかわらず、2ドアのWRANGLER SPORTが税込499万円(2020年11月現在)と、思いの他、安くも感じます。
世界最大のダイアモンドの原石がその名の由来「ロールス・ロイス カリナン」
イギリスのロールス・ロイスのSUV「カリナン(Cullinan)」は、2018年に誕生した新しいクルマです。「ロールス・ロイス初のSUV」としてデビューしており、その価格はなんと税込4008万円にもなります(2020年11月現在)。
ポルシェ・カイエンターボを筆頭に、ベントレー・ベンティガやランボルギーニ・ウルス、アストンマーチン・DBXなど、2000万円超の高級SUVが近年、続々と登場してきましたが、カリナンの価格には届きません。
フロントのパンテオングリルや、角ばったボディシェイプなど、ロールス・ロイス伝統のデザインを踏襲していますが、近代的なスタイリングとのギャップが激しく、不思議なオーラを発しています。
なお、これまではイギリスの高級車レンジローバーが「砂漠のロールス・ロイス」と呼ばれてましたが、カリナンの登場によって、この愛称も、残念ながら終わることになりました。
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