日産が海外で展開する高級車チャンネル「INFINITI(インフィニティ)」。インフィニティは本社機能を日本(横浜の日産グローバル本社)におきながら、日本では販売展開していない。
そのためか、トヨタの「レクサス」に比べて国内で認知度が低いインフィニティであるが、海外向けらしい優雅で大胆なデザインは、日本でもファンは多く、なかでも、インフィニティの高級SUVラインアップである「QXシリーズ」は、「カッコイイ!!」 「日本でも売れそう!!」と、話題になることもしばしば。
実際、日本車にはないデザインは新鮮で、日本で見かけたらかなり目立つであろうし、人気が出そうだ。
今回は、そんな高級SUVのド本命インフィニティ「QXシリーズ」の魅力と実力を、余すところなくお伝えしていこうと思う。
文:吉川賢一
写真:INFINITI
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インフィニティのQXシリーズは全4車種
インフィニティもレクサスもアキュラも、1980年代のバブル景気を後押しに、日産、トヨタ、ホンダそれぞれが、世界市場を視野に立ち上げたブランドだ。インフィニティとレクサスは1989年に、アキュラは1986年に設立された。
このうち、日本でも販売されているのは、レクサスのみ。レクサスは、ブランド設立から16年後の2005年に、日本導入となった。
インフィニティは現在、北米、中国、そして欧州市場で販売されており、主戦場である北米では現在、Q50(日本名:スカイライン)、Q60、QX50、QX55、QX60、QX80(アルマーダの兄弟車)の6車種が販売されている。お気づきの通り、「Q」とつくのが、セダンもしくはクーペ、「QX」とつくのが、SUVだ。
QXシリーズには、メルセデスベンツAクラスのシャシーを流用したコンパクトクロスオーバーSUV「QX30」もあったが、2019年に生産終了。また、スポーツクーペSUV「QX70」というモデルも存在したのだが、2017モデルを最後にラインアップから消えてしまった。
その「QX70」の後継車的な位置づけで2021年2月に登場したのが、QX50をベースとした高級クーペSUVの「QX55」だ。
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