■テーマ2:走りで威張れるクルマ編
●意外に速い! 気持ちいいモデルを選びました!
■トヨタ/ダイハツ ライズ/ロッキー
あんまり速そうには見えないし、1L、3気筒ターボはスペック的にもたいしたことないけど、乗ると意外と速くてビックリ!
ノーマルモードのままでもスポーツモードにしたっけ?と思うくらい、意図的にパワフルさを演出していることが見て取れる。踏んだ以上にグワッと加速するので、ちょっとやりすぎな感じもするし、乗り味も洗練されているとは言いがたいけど、アクセルを踏む楽しさはある。
■トヨタ ヤリスハイブリッド
売れ筋ではヤリスのハイブリッドも、“意外”や走りはなかなかのお手前だ。実は日産のe-POWERを挙げようかと思ったが、「ひと踏み惚れ」とアピールしているほどで、もはや速くて当たり前と認識したほうが正しいような気がして、意外性でいうとヤリスのほうが適任と思った次第。
THSというと踏んでもなかなか加速しない、ねむ~い感じというのが共通認識だったところ、ヤリスはe-POWERも顔負けするほどアクセルレスポンスがイイ。それも上級機種の1.8L版よりも、後発のヤリスの1.5L版のほうがピックアップの鋭さでは上というのにも感心した。
■ステップワゴン e:HEVスパーダ
ミニバンではアルファードなどLクラスの3.5L、V6が速いのは当たり前だけど、ステップワゴンはMクラスなのにこんなに速いという“意外性”がある。さすがは上級機種のオデッセイと同じシステムを搭載するだけのことはある。しかも燃費もイイ。
奇抜すぎるデザインが災いして人気はイマイチだけど、例のドアは便利だし、室内も広いしフットワークの仕上がりも上々で、ミニバンとしての実力は相当なものだったりする。心ある人はぜひその価値を見直してあげてほしい。
■ハスラー
軽自動車では“意外”なところで、ハスラーとワゴンRに搭載される新しい自然吸気のほうのRD06型エンジン。ワゴンRは未試乗なのだが、ハスラーに乗った時に、自然吸気なのにこんなによく走るのかとビックリ!
他車では高速道路だとターボじゃないとストレスを感じるものが多いところ、ハスラーは自然吸気でも“意外”なほどスイスイと走れて、ターボとの差が小さくなったように感じたからだ。
実は従来比で数値的にはスペックダウンしていて驚いたのだが、体感できる性能は間違いなく上がっている。
これには出力が向上してより高い車速域までアシストするようになったISGや、巧みに変速を制御する新開発のCVTも効いていることに違いない。
(TEXT/岡本幸一郎)
■テーマ3:内装や装備で威張れるクルマ編
●価格のわりに内装や装備、仕様に威張れる! もアリ。
値段のわりに内装がステキなクルマといえば、まずはフィットだ。癒やし系のインテリアは、質感が高いというよりも趣味がイイので、謙虚に威張れる。なんともホンワカした気分になれてステキ。
ホンダeのインテリアは、謙虚にじゃなく真正面から威張れる。ダッシュボードを右から左まで貫いたワイドビジョンパネルはインパクト絶大。
加えてドアミラーもカメラ画像なんだから、従来のクルマとは明らかに違う、未来のクルマ感満点だ。お値段も高いけど、例えば同じEVであるテスラモデル3の素っ気ないインテリアより、ホンダeは明らかに威張れるぜ!
●全長5300mmで6人乗り
広さで威張れるのはグランエースだ。なかでもゴージャスな6人乗り仕様は、小さなマイクロバスに近い。あ、マイクロバスじゃ威張れませんね。でも、グランエース6人乗りはシートもゴージャスなセパレート型。アルファードなんかメじゃないぜ! くらい威張れる。
マツダはインテリアデザインにも超こだわっていて、質感の高さは国産メーカー随一だ。例えば、CX-3を見てもかなりステキ。マツダ2やマツダ3もいい。マツダ車のインテリアは、お安いモデルほどコスパが高い。
シメは輸入車の、DS7クロスバックだ。このクルマの内装は、キラキラした宝石みたいで、到底400万円台から買えるクルマのソレじゃない。なかでも回転して出てくるフランクミューラー風の時計はスゲエ。確実に、1000万円級に威張れます!
(TEXT/清水草一)
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