T=テラ(2021年8月モデルチェンジ)
テラはピックアップトラックのナバラの車台をベースに開発されたラダーフレームのSUVだ。タイ市場において、2021年8月20日にモデルチェンジが発表となっている。先代と同様、中国やアジア圏を中心に広く販売されることになるはずだ。
フルサイズSUVのアルマーダよりはひと回り小さいボディに、2.3リッターツインターボディーゼルと7速ATを組み合わせ、2WDもしくは切り替え式の4WDとなる。
タイでの価格は、2WDモデルが日本円で約408万円、4WDモデルは約510万円。インテリジェントバックミラーやインテリジェントアラウンドビューモニター、インテリジェントエマージェンシーブレーキなど、先進支援機能も備わる。スタイリッシュで機動力のあるSUVとして、今作も人気が出るだろう。
Z=フェアレディZ(日本発表は2021年冬を予定)
ロングフード、低重心、リアスタンスなど、初代のS30Sをはじめとする歴代Zへのオマージュを込めたシルエットに仕上げられた、新型フェアレディZ。先日北米で登場した新型Zは、プロトタイプよりもさらにブラッシュアップされたデザインとなって登場した。
3.0リッターV6ツインターボのVR30DDTTエンジンに、6速MTもしくはパドルシフト付き9速ATが用意される。インテリアはインパネ最上段に並んだクラシカルな3連メーターとは対照的に、12.3インチ・フルデジタルメーターディスプレイも採用し、一気に最先端へと進化した。
なお、米国市場向けの新型Zには、「Sport」「Performance」の2グレードと、240台の限定生産となる「Proto Spec」が用意される。「Proto Spec」は、プロトタイプカーで採用していたイエローを基調として、Zロゴ付の、専用の黄色いブレーキキャリパーや、ブロンズカラーのアルミホイール、イエローがアクセントの本革シート、イエローステッチなどが配置されている。
12車種、しっかり出し切った!!
「12車種」の大半は海外市場向けではあるものの、1年半の間に12車種もの新型車(マイチェン含むが)を発表したことからは、日産の本気がうかがえる。今後の販売台数の行方は、すべて狙い通りに行くとは限らないが、約束をした12車種を出し切った日産は、きっと大丈夫だろう。
日産は過去に何度も窮地に陥っている。しかし、その都度、しぶとく生き延びてきた。これまでの経営判断には少なからず疑問はあるが、いまは、内田社長の言葉「必ず日産を成長軌道に戻す」を信じたい。
約束の12車種を出し切った、これからが本当の勝負どころ。日産の快進撃を楽しみにしている。
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