100%EVのクーペSUV その名もレクサスRZ450e 2022年春の発売を明言!

■いよいよレクサスのクーペSUV・BEVのレクサスRZが2022年春に発売!

公開されたレクサスのBEVの新型SUV、RZ450e
公開されたレクサスのBEVの新型SUV、RZ450e

 2021年12月14日、トヨタは「バッテリーEV戦略に関する説明会」がMEGAWEBで開催された。当日、16車種のBEVが公開されたが、そのなかにレクサスRZの姿があった。

 そして今回、レクサスが2月1日に発表した2021年の全世界販売実績のリリースのなかで、佐藤恒治レクサスインターナショナルのプレジデント・チーフブランディングオフィサーが新型RZの発表時期を明らかにしたのだ。

 世界中でLEXUS車をご愛用頂いているお客様のお一人おひとりに、心より感謝を申し上げます。新型コロナウィルスの感染拡大や部品供給逼迫の影響が続くなか、2021年は約76万台を販売し、過去最高レベルまで販売を回復することができました。

 2022年も引き続き、『本物を知る人が、最後に選んでいただけるブランドでありたい』という想いの下、お客様の感性に訴えかけるLEXUSらしいデザインや走りの味を磨き上げて参ります。電動車開発も加速させ、今春のBEV専用モデル「RZ」を皮切りに、多様なお客様のライフスタイルに寄り添う新型モデルを続々と発表いたします。次世代LEXUSの更なる挑戦に、ご期待下さい」。

2021年3月に公開されたレクサスエレクトリファイドLF-Zコンセプト
2021年3月に公開されたレクサスエレクトリファイドLF-Zコンセプト

 レクサスは前述したとおり、2030年までに全カテゴリーでBEVのフルラインナップを実現し、欧州、北米、中国でBEV100%、グローバルで100万台の販売、そして2035年にはグローバルでBEV100%の達成を目標としているが、UX300eに次ぐレクサスBEV第2弾として登場するのが新型RZだ。

 ちなみにトヨタbZ4Xの発売は、トヨタの公式アナウンスでは2022年年央となっているため、それよりも先に発表ということになる。

トヨタbZ4X(プロトタイプ)。ボディサイズは全長4690×全幅1860×全高1650mm
トヨタbZ4X(プロトタイプ)。ボディサイズは全長4690×全幅1860×全高1650mm

■新型レクサスRZはどんなクルマなのか?

BEVだけにフロントフードの位置が低い
BEVだけにフロントフードの位置が低い

 実は新型RZに関する情報はエクステリアの写真以外は公表されていない。エクステリアデザインを見る限り、2021年3月に公開されたレクサスエレクトリファイドLF-Zコンセプトの市販型といっていいだろう。

 新型RZのエクステリアデザインは、現行RXよりもフロントフードの位置が低く流麗でシャープな印象を受ける。

 新型RZはレクサスにおける新たなデザインコンセプト「スピンドルボディ」に基づいてデザインされ、彫の深いボディサイド、横一線につながったテールランプが特徴。テールゲートにはRZ450eとDIRECT4のエンブレムが見える。

ブラックアウトされたCピラーが特徴。RXでは一部がブラックアウトされたが新型RZではCピラー全体がブラックアウトされる
ブラックアウトされたCピラーが特徴。RXでは一部がブラックアウトされたが新型RZではCピラー全体がブラックアウトされる

 迫力のあるスピンドルグリルがレクサスのブランドイメージを引っ張ってきた印象があるが、新時代のBEVとなるRZからはグリルレスとなり、スピンドル形状をフロントグリルだけでなく、ボディ全体のアーキテクチャーとしたスピンドルボディとしている。

 新型レクサスRZのボディサイズは発表されていないが、LF-Zコンセプトが全長4880×全幅1960×全高1600mm、ホイールベースは2950mm。

 さすがに市販型のRZはそこまでロー&ワイドになるのは考えにくく、現行レクサスRX並みの全長4890×全幅1895×全高1690mmに近いサイズ(全高は1620~30mmほどか?)になるだろう。

 ちなみにトヨタbZ4Xは全長4690×全幅1860×全高1650mm、ホイールベース2850mmと現行RXに比べ、ひと回り小さい。

 プラットフォームはトヨタとスバルが共同開発し、bZ4Xとソルテラに使用されているe-TNGAを採用し、薄型大容量電池パックを床下に平置きで設置。

 モーターとトランスアクスル、インバーターを一体化した電動駆動モジュールe-Axleと、モーター駆動力のレスポンスの良さを活用し、4輪を自在にコントロールすることで高度かつ自由度の高い運動性能を実現する、新たな4輪駆動力制御技術DIRECT4(DIRECT4 Wheel Drive Force Control)を組み合わせたLF-Zの技術を搭載することになるだろう。

 新型RZに搭載される電気モーターの最高出力やバッテリー容量、航続距離など、パワートレインの詳細も明らかにされていない。

 bZ4Xの4WDモデルは、フロントモーターが80kW(109ps)、リアモーターが80kW(109ps)でシステム最大出力が160kW(217ps)、バッテリー容量は71.4kWhと発表されているが、それを上回るはず。でもさすがにLF-Zの400kW(500ps)、バッテリー容量90kWhとまではいかないのでないか。

 インテリアについては未発表ながら、LF-Zから市販型に発展したデザインになるだろう。レクサス NXで市販車として初採用された新コンセプト「Tazna(手綱)」を取り入れたコクピットは継承され、トヨタbZ4Xのようなステアバイワイヤと異形ステアリングを組み合わせたワンモーショングリップも設定されるはずだ。

手綱一本で意思疎通を図る人と馬の関係性に着想を得た「Tazuna」コンセプトに基づくレクサスエレクトリファイドLF-Zのコクピット
手綱一本で意思疎通を図る人と馬の関係性に着想を得た「Tazuna」コンセプトに基づくレクサスエレクトリファイドLF-Zのコクピット
こちらはトヨタbZ4Xのコクピット。ステアバイワイヤシステムと異形ステアリングホイールを組み合わせたワンモーショングリップをトヨタ初採用(一部グレード)。ステアリングの回転角度を持ち替え不要な約プラスマイナス150度に設定。Uターンや車庫入れ、ワインディングロード走行時などでドライバーの負荷を大きく低減
こちらはトヨタbZ4Xのコクピット。ステアバイワイヤシステムと異形ステアリングホイールを組み合わせたワンモーショングリップをトヨタ初採用(一部グレード)。ステアリングの回転角度を持ち替え不要な約プラスマイナス150度に設定。Uターンや車庫入れ、ワインディングロード走行時などでドライバーの負荷を大きく低減


■レクサスLF-Z Electrified
ボディサイズ:全長4880×全幅1960×全高1600mm
ホイールベース:2950mm
車両重量:2100kg
最高出力:400kW(544ps)
最大トルク:700Nm(71.4kgm)
航続距離(WLTP):600km
バッテリー容量:90kWh
充電電力:150kW
電池:リチウムイオン電池
0~100km/h加速:3.0秒
最高速度:200km/h

■トヨタbZ4X
ボディサイズ:全長4690×全幅1860×全高(アンテナ)1650mm
ホイールベース:2850mm
車両重量:FWD/1920kg~、4WD/2005kg~
最高出力:FWD/フロントモーター150kW(204ps)、システム最大出力150kW(204ps)、4WD/フロントモーター80kW(109ps)、リアモーター80kW(109ps)、システム最大出力160kW(217ps)
航続距離(WLTP):FWD/460km前後、4WD/500km前後
バッテリー容量:71.4kWh
充電電力:150kW
電池:リチウムイオン電池
0~100km/h加速:FWD/8.4秒、4WD/7.7秒

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