価格に見合わない装備が充実したヤリスは万人受けする絶対王者的存在
一般財団法人 日本自動車販売協会連合会発表の車名別販売台数にて2020年7月から16カ月連続で1位をキープし続けただけでなく、2021年の販売台数でも2位のルーミーに約8万台の大差をつけて1位を獲得したヤリス。
上は252万2000円から下は139万5000円という幅広い価格帯に加え、エンジンは1.0リッターと1.5リッターのガソリンに1.5リッターハイブリッドという3種類、駆動方式は2WDと4WDに電気式4WDシステムのE-FOUR(ハイブリッド車)という3種類、トランスミッションも2タイプのCVTに6速MTと電気式無段変速機(ハイブリッド車)の4種類を設定し、選択肢も広いことが万人に受け入れられている理由と言えるだろう。
しかも、ロープライス設定の1.0リッターガソリン車でも新開発のコンパクトカー向けTNGAプラットフォームが上質な乗り心地をもたらすだけでなく、低・中速域のトルクが充実した1.0リッターエンジンとワイドレンジかつ小型軽量のCVTとの組み合わせで走りは軽快!
それでいて先進のToyota Safety Senseやスマートフォンと連携する8インチディスプレイオーディオ(最廉価グレードのXは7インチ)も標準装備されているのだから、これをお買い得と言わずしてどうする!?
これだけ売れていれば薄利じゃない!? もはや無双状態のN-BOX
全国軽自動車協会連合会調べによる国内軽自動車新規届出台数で7年連続No.1の金字塔を打ち立てたN-BOXシリーズ。
軽乗用車シーンでは押しも押されぬ圧倒的王者に君臨していることは周知のとおりだが、その装備の充実ぶりを知れば知るほど納得の結果と言わざるを得ない。
2017年9月に発売された現行の2代目は、先代モデルから評価が高かった広い室内空間や存在感のあるデザインは継承しながらプラットフォームやパワートレインを新たに開発。また、安全装備や新採用の助手席スーパースライドシートを備えながら、約80kgの軽量化によって優れた走行性能・低燃費・乗り心地も実現している。
先進の安全運転支援システムであるHonda SENSINGをHondaを軽乗用車として初採用したことも話題となった。
その後も2020年12月には内外装デザインを刷新し、2021年12月にも電子制御パーキングブレーキやアダプティブ・クルーズ・コントロールに渋滞追従機能を追加するなど、日常の安心・快適性をさらに向上させる一部改良が行われている。他の追随を許さない進化を遂げ、今やファミリーカーの新スタンダードとなったN-BOXの勢いは止まらない。
もうすぐ10周年! 超熟成のカローラ フィールダーが放つ大きな存在感
若返りを図ったスタイリッシュなフォルムに加え、3月31日にはGRカローラを世界初披露するなど進化が著しく、もはや大衆車の面影が皆無に等しい現行のカローラシリーズ。
だが、しかし……大衆車の面影を残す4ドアセダンのカローラ アクシオとともに販売が続けられているのが、2012年5月に登場したステーションワゴンの3代目カローラ フィールダーだ。
その開発テーマは“大人4人が安心・安全、快適に長距離を移動できるミニマムサイズのコンパクト車”。国内向けに最適化するべくヴィッツ系のプラットフォームを採用した3代目は、2代目のホィールベースはそのままに全長を60mm短縮&最少回転半径を若干小さくしながらもリアシートの膝前スペースを40mm、室内長も90mm拡大してビッグスペースコンパクトを実現。
その後も仕様変更・一部改良・マイナーチェンジを重ねて地味ながらも進化を遂げている。
単純比較はできないものの、車両本体価格はカローラ ツーリングの201万3000円~308万2500円に対して、カローラ フィールダーは170万9400円~229万2400円とリーズナブル。減少傾向にある国産ステーションワゴンのなかでは貴重な5ナンバーの廉価モデルとして、今なおその存在感を発揮し続けている。
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