■第2位 ハイブリッド車
ハイブリッドカーは、一般に高速巡行はやや苦手だが、燃費がいいことには変わりはなく、渋滞に強いという特殊技能もある。
ハイブリッドカーで渋滞に突入しても、ドライバーの心は平穏だ。なぜなら渋滞こそ、ハイブリッドカーの最大の得意種目だから!
ハイブリッドカーは渋滞にハマったほうが、かえって燃費が向上したりもする。つまり、夏休みなどの交通集中期のロングドライブでも、怖いものがなくなるのだ。この精神的余裕は大きい。
高速道路から一般道に下りれば、そこはハイブリッドカーの独壇場。スーッと流れる水になったような透明な走行フィールは、いかにも環境に優しそうで、自分と周囲の絶景が溶け合うような感覚を味わえる。
ハイブリッドカーでロングドライブに出かければ、「エコラン」という楽しみも得られる。どこまで燃費を伸ばせるか? 地の果てまで走る快感と同時に、燃費計の数字でも、大きな達成感を得ることができるのだ。
■第3位 軽トラ等原始系
普通、軽トラでロングドライブに出かける人はいない。軽トラで遠くまで走るのは快適じゃないし、本来の目的から外れている。でも、だからこそ、濃い体験ができるってもんだ。
30年以上前の軽トラ(ハイゼットトラックジャンボ)で伊豆半島を一周したら、日本を一周したくらいの充実感があった。
軽トラで起伏のある一般道を延々巡航してると、クルマの限界性能を引き出し続けているようで、一種のトランス状態に入っていける。快適性が低いぶん、体力や気力の限界は早めに来るが、それがまたいい。
軽トラよりもっと快適性の低いクルマ、例えばスーパーセブンのような肉体むき出し系のスポーツカーもまったく同じ、いやそれ以上の忘我の境地になれる。
快適性の低い原始的なクルマであればあるほど、ロングドライブの濃密度は上がるのだ。それを狙って、あえて原始的なクルマを選択するのが、真の男のロマンチシズムと言えるだろう。うむう。
■第4位 普通のガソリン車
普通のガソリン車こそ、マイカーの最大多数派。どんなクルマだってロングドライブできるんだから、普通のガソリン車がダメなわけがない!
あえて言うと、MTなら言うことナシだ。
ロングドライブは基本的に快適ドライブなので、MTの楽しさが最大限発揮できる。特に一般道では、シフト操作で忘我の境地に没入できる!
マリオ高野もMTのガソリン車(スバル車)をオススメしています。
■第5位 EV
あえて軽トラでロングドライブに行く理由があるように、あえてEVでロングドライブに行く理由もある。EVはロングドライブに向いてないので、そのぶん冒険度が高まるからだ!
急速充電器で30分充電したって、100kmちょい分しか電気を貯められない。何度も何度も充電しながらのロングドライブは、戦略性が求められる。つまりゲームだ! 面倒くさいけど楽しいじゃないか! 先を急いでもまったく無意味。自然、おおらかな気分になれる!
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ロングドライブは本当に楽しい。カーマニア最大のロマンだ。日本の隅々までクルマで行き尽くそう! でも油断しちゃいけない。カーマニアも年を取ると、だんだんロングドライブがつらくなってくる。目の衰えが最大の敵でしょうか……。いつまでもできると思うなロングドライブ! 「今日がこれからの人生で一番若い日」なんて言葉もある! できるうちに出かけておこうじゃないか!
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