こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】 ヴォルツは2大巨頭が生んだクロスオーバーSUVの先駆け

■数年遅れて登場していたら大ヒット車になっていた?

アグレッシブなデザインと走りの楽しさ、ワゴンの優れた機能性を融合した、まさにクロスオーバーSUVの先駆けだった
アグレッシブなデザインと走りの楽しさ、ワゴンの優れた機能性を融合した、まさにクロスオーバーSUVの先駆けだった

 日米の巨大メーカーであるトヨタ、GMのコラボレーションは、それまでにない新感覚のSUVを生み出すことになったが、残念ながらヴォルツは両社が期待していたほどの売れ行きを記録できず、わずか2年程度で販売終了となってしまう。総販売台数は9012台で、トヨタ車のなかでは歴代6位の少数車という不名誉なデータが残されている。

 国産車離れした斬新なデザインが当時の日本人にはマッチしなかったことや、SUVに他ジャンルの特徴を融合させたクロスオーバーSUVの魅力が理解されるほど市場が成熟していなかったことも、販売が振るわなかった要因として考えられる。

 しかし、GM名義で販売されていた「ポンテアック・ヴァイブ」が北米で高い評価を獲得していた事実を鑑みると、クルマとしての能力はSUVクラスのなかでも決して低いものではなかったことがわかる。クロスオーバーSUVが一般的な選択肢として認知されるようになった2010年以降に登場していたなら、もう少し結果は違っていたかもしれない。

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