ボルトオンターボのニーズは?
ボルトオンターボについても、製品を送り出すHKSに尋ねてみた。
近年、NA車向け過給機キットは、ターボキットだけでなく、排ガス規制への対応やトータルコストを踏まえて遠心式の「GTスーパーチャージャー」を用いたものも設定しているという。
モアパワーの求める声が多いトヨタ86/スバルBRZ用のスーパーチャージャーキットは、発売以来、好評だという。現在は、更なるパワーアップを求める声に応え、「ボルトオンターボキット」も設定している。
ターボタイマー及びボルトオンターボの全盛期は、1990年〜2000年代前半で、ターボタイマーは安価なアイテムということもあり、HKSでも当時、ベスト5に入る売れ筋商品であったという。
ボルトオンターボに関しても、ライバルに負けじとNA車でもモアパワーを求めるユーザーが多く、同社では、スポーツカーでは、ユーノスロードスター、ミニバンではオデッセイ(初代及び2代目)のキットが人気だったという。
あらゆるタイプのクルマで高性能化が進む現在、チューニングニーズは落ち込んでいるのではと思うが、HKSの認識では、チューニングする、またはしてみたいという人は、減っていないと感じているそうだ。
ただ時代とともにチューニング内容の変化はあり、パワー先行のチューニングしていたひと昔前のクルマと異なり、最新型車をベースとするものは、サスペンションやECUなどバランスをより高めるアイテムを先行して投入する傾向が強いという。
ニーズには、懐かしいクルマも現行車もどちらもあるり、具体的には、第2世代GT-Rや最終型マークII兄弟(JZX100系)などは、純正置換のターボキットが、トヨタ86、スバルBRZ、スバルWRX STI、ホンダS660などの現行車は、車高調キットやメタルキャタライザー、フラッシュエディター(OBDよりデータを入れ替えるスポーツECU)などが人気となっているそうだ。
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ターボタイマー、ボルトンターボのどちらも一定のニーズは確保されていることがわかった。ただ標準車の場合、エンジンやターボの耐久性の向上もあり、必ずしもアフターアイドルが必要ともいえないレベルまで進化しているのも事実。
とはいえアフターアイドルが不要なクルマでも、高負荷運転の後はクーリング走行や短時間のアフターアイドリングを心がけ習慣付けることは、クルマとってプラスといえる。
かつてターボタイマーはターボ車である証でもあった。そういう意味では、ターボタイマーを装着する目的が、本来の愛車を労わる装置の役割に原点回帰していると言えるかもしれない。
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