■スポーツモデルでありながら日常性能も優秀
初代のヒットを受け、1995年9月には2世代目が登場する。2代目は北米における「セクレタリーカー」という市場を狙っていることや、メカニズムはターセル&コルサ系をベースにしていたことなど、初代のコンセプトを踏襲し、初代と同様にスポーツカークラスで確たる存在感を示していた。
スタイルを大幅に変えた感が薄く、サスペンションなどのシャシーまわりも先代型からリファインしたのみで目新しさはなかったものの、ボディは基本骨格から見直され、前後衝突時の乗員保護性能を高めたうえに、側面衝突時にも衝撃を効果的に分散して乗員を守る先進設計を導入するなど、安全性が大きく向上していたのは注目すべきポイントのひとつだ。
また、走行性能よりも日常的な用途で重視される燃費や快適性に磨きがかけられており、主力となる1.5Lエンジンはもちろん、新たに設定された1.3Lユニットについても、優れた燃費性能を発揮。特に1.3Lの5速MT仕様は、軽量設計が功を奏して10・15モード燃費で19.2km/Lというスポーツモデルとしてはかなり優秀な数値を達成していた。
当初は2ドアクーペのみをラインアップしていたが、1996年8月にオープン仕様のコンバーチブルを追加設定する。サイノスの特徴である伸びやかなフォルムをベースにしたオープンモデルは、小粋で洒落た雰囲気がさらに強調され、どこか輸入車のような趣を感じさせた。
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