【いまひとつなデザイン1】SX4 Sクロス 「なんでこうなるの?」
SX4 Sクロス:214万560~235万6560円
先代SX4はフィアットとの共同開発で、デザインはイタルデザイン。あのジウジアーロ氏のカロッツェリアだった。日本ではウケなかったが、素朴でありながらセンスあるフォルムがすばらしく、個人的に大好きだった。
が、現行モデルはスズキの独自開発になり、なぜかデザインが猛烈な凡作に。どうにもバランスの悪いダサい形になってしまった。
しかも、マイナーチェンジでBMWの出来損ないみたいなフロントグリルまで装着され、「なんじゃこりゃ!?」というシロモノに。日本ではまったくと言っていいほど売れていないので(今年1~5月の販売台数は578台)、あまり目にすることもないが。
現行SX4 Sクロスは、ハンガリー工場での生産がメイン。その後インドや中国での生産も始まったが、東欧や南欧の大衆向けSUVということなのだろうか? それにしても、スズキらしいセンスがまったく感じられない。
【いまひとつなデザイン2】エスクード 「鈍重でバランスが悪い」
エスクード:265万8960円
これもSX4 Sクロス同様、まったくセンスを感じさせない、コンパクトなのに鈍重でバランスの悪いSUVだ。
初代エスクードは、どこかフランス車の香りを漂わせるステキなデザインだったが、2代目から突如途上国向けの安物デザインに変身し、3代目、そして現行の4代目もその流れで来ている。これもまたスズキデザインの奥深さか……。
【いまひとつなデザイン3】バレーノ 「はっきりインド向け」
バレーノ:154万4400~172万8000円
これは非常にわかりやすくインド向けの商品。フロントマスクはヒンドゥー教寺院の曲線を取り入れたのか? 内装のチープさはまさに途上国向け。インドでは人気なので問題はないのだが、なぜこのクルマをわざわざ日本市場に投入したのか、その理由がわからない。
予想どおりほとんど売れてないし……(今年1~5月の販売台数は367台)。インドから全世界に輸出されているので、その一環で日本にも来たんでしょうけど。
バレーノに関しては、インド市場がメインの商品なので、一概にデザインがイマイチとも言えないが、日本市場では落第デザインというしかない。
その他、現行ワゴンRのデザインも迷走している。初代から続いた名作の系譜を覆した凡作だ。
まあ、失敗もあるから成功もあると思えば、いろいろあっていーんですが。
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