インフィニティQ30、QX30の日本導入
日産は、海外では、トヨタのレクサスに相当する上級車ブランドのインフィニティを展開している。そのなかでも、インフィニティ最小のコンパクトなハッチバック、インフィニティQ30と、クロスオーバーSUVのQX30はぜひとも日本で発売するべきだ。
Q30はインフィニティが2010年から提携しているダイムラーのメルセデスベンツ GLAをベースに開発された。GLA250 4マチックと共通のエンジン、トランスミッションを搭載するだけでなく、基本骨格も共有している。
デザインは、エクステリア、インテリアともにインフィニティのオリジナル。アーク(弓形)を取り入れるのが、インフィニティデザインのお約束だが、Q30にもフロントグリルやCピラーに取り入れられている。外観は全体的に彫りが深く彫刻的なデザインで、なかなかカッコいい。
気になるのはボディサイズだが、全長4425×全幅1805×全高1475mmとVWゴルフなどと同じ欧州Cセグメントに属しているので、日本ではさほど小さくはないが、ジャストサイズといっていいだろう。
そのQ30のクロスオーバーモデルがインフィニティQX30。サイズも全長4425×全幅1815×全高1510mmと、Q30より若干大きいが、なかなか彫刻的なボディで存在感がある。
日産のSUVは、小さいほうからジューク、キャッシュカイ(日本は未導入)、エクストレイルがあるが、キャッシュカイはエクストレイルとほぼ同じスタイルで、サイズがひと回り小さいだけで、ほぼ同じに見えるのでキャッシュカイが日本導入していないのは理解できる。
ちょうどジュークとエクストレイルの間のSUVがないので、ぜひラインアップするべきではないかと思った次第。
いずれもエンジンは直列4気筒2Lガソリンターボと、2.2Lディーゼルターボなどを設定しており、内外装はインフィニティらしく上質に仕上げている。
国内市場に適した「小さな高級車」の雰囲気もあり、人気の高い欧州Cセグメントのプレミアムコンパクトと、プレミアムSUVカテゴリーでもあるから、導入する価値は高い。
ルノー車の積極的な活用
日産と業務提携を結ぶルノー車を、積極的に活用することも考えたい。ルノーの国内販売は、1か月平均の登録台数がブランド全体で600~700台だから、フォルクスワーゲンの16%程度にとどまる。
しかしルノーには魅力的な小型車が多い。エンジンをボディの後部に搭載して後輪を駆動するコンパクトなトゥインゴは、水平基調の外観に特徴があり、雰囲気は2/3代目のマーチに似ている。
4代目の現行マーチは質感が不満で人気を下げたが、ルノートゥインゴであれば、マーチの後継車種に相応しい。OEM車にして、日本国内ではマーチの車名で販売しても良いだろう。
またルノーカングーは、セレナ、キューブ、デイズルークスと同じく、背の高いボディに特徴がある。
全長が1830mmとワイドなのは気になるが、全長は4280mmに抑えられ、後席側のドアはスライド式だからミニバンのように使い勝手が良い。このほかルノールーテシアも魅力的なコンパクトカーだ。
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