10位:ランドクルーザー200: 11年11カ月17日
世界中で人気のランドクルーザー200だが、登場から12年が経とうとしている。ランドクルーザーの目立った改良は、2009年5月のエンジン変更、2012年1月のマイナーチェンジでマルチテレインセレクトの追加やデザイン変更、そして2015年8月のマイナーチェンジで大掛かりなエクステリアのデザイン変更が行われた。
比較的モデルサイクルが長いクロカン四駆とはいえ、すでに最長寿の部類に入り、さすがに古さが目立ってきた。
日本が誇るキング・オブ・オフロードという存在を維持するためには、早くフルモデルチェンジしてもらいたいものだ。
ベストカー本誌のスクープ情報によると、次期ランクル300のデビュー時期は2020年秋といわれている。
長寿車だが改良を続けて成功した例も
7年2日:2012年9月3日:ノート
そのいっぽうで逆の発想として、フルモデルチェンジをなかなかしないが、地道なマイナーチェンジで、大化けしたクルマがある。どういう呼び方にしていいのかわからないが、「ほったらかし車・裏1位」だろうか?
2012年9月3日にデビューしたノートである。2013年12月、2014年10月、2015年7月、そして4度目となる2016年11月のマイナーチェンジでノートe-POWERを追加。このノートe-POWERの発売がこのクルマの運命を変えた。
2018年には約13万6300台と乗用車(軽自動車除く)ブランド通称名別新車販売台数で首位となったのだ。
でもフェイスリストし、e-POWERが登場したことで、最新モデルのように見えるが、実は2012年9月3日にデビューしてから7年2日も経ったモデルということを忘れちゃいけない。
「生殺与奪」の権利はマーケットの側に
ほったからし車TOP10台はいかがでしたか? あくまでも私の主観で申し訳ないが10台中、6台が日産車ということになった。
日産がラインアップをビジネス上の合理性で突き詰めていった結果、多くのモデルで個性が“乾ききってしまった”という現実を認識すべきだ。
ほったらかし状態を判断・評価する作業は想像していた以上に難しいものだった。モデルごとの事情と、メーカーの複合的な判断が折り重なって、モデルの扱いや命運が決定していく流れを見ていくなかで、マーケットそのものを動かしているのはユーザーである我々であることを忘れてはならないことを確認できた。
自省の念を込めて言い添えれば、メディアとしてモデルの魅力やメーカーの開発への努力を継続的に評価し続けていかなければ、「ほったらかし状態」のモデルを増やしてしまうことを肝に銘じておかなければならない。
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